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自治体の皆さまへ

10月は里親月間 子どもたちに居場所を(1)

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福岡県行橋市

現在、福岡県では、約1,800人の子どもたちが虐待や親との死別など様々な理由で自らの家庭で暮らすことができないでいます。2016年に児童福祉法が改正され、自らの家庭で暮らすことができない子どもは、家庭と同様の環境で養育されるよう里親等への委託をすすめ、それが難しい場合には、できるだけ家庭的な環境となるよう小規模化かつ地域分散化された施設で養育することとされています。

◇里親制度とは?
それぞれの事情で親と離れて暮らす子どもたちを自分の家庭に迎え、さまざまなサポートを受けながら養育するのが「里親制度」です。

◇養子縁組と里親って何が違うの?
混同しがちな2つの制度、下記のような違いがあります。

◆養育里親 受け入れ先の増加が鍵
京築児童談所の管轄地域(行橋相市、豊前市、京都郡、築上郡)には、入所型の児童福祉施設が1つしかありません。また、養育里親(下図参照)として登録されている世帯も19世帯しかありません(令和5年9月現在)。したがって、虐待等の理由により親と暮らせない京築地区の子ども(約90人)のほとんどは、地区外(近くて田川郡)の施設や里親宅等で生活せざるを得ないのが現状です。私たちとしては、養育里親として活動していただける方がもっと増え、子どもたちが京築地区から離れなくてもよいような環境を少しでも整えることができたらと思っています。例えば、親の入院等で2ヶ月ほど養育困難となった子どもがいた場合、近所に里親がいれば、その期間だけ預かってもらうことで子どもが転校せずに済んだりするなどメリットは大きいと考えています。
京築児童相談所里親・施設課長 髙野一宏さん

◆こどもたちの様々な事情に対応 里親「4つの分類」
最初は養育里親をする方が多く、それから、養子縁組里親となることを希望する方もいます。大きく4つに分類されますが、子どもと里親、それぞれの事情によって、会う頻度や生活の様子も様々です。

◇養育里親
何らかの事情により、保護者の家庭で育てることができなくなったこどもを養育する里親です。週末や夏休みなど、短期間の養育を行う里親もいます。

◇養子縁組里親
養子縁組によって養親になることを希望する里親です。

◇専門里親
専門的な知識や技術を習得し、虐待などにより心身に影響を受けたこどもや、障がいのあるこどもを養育する里親です。

◇親族里親
両親が死亡、行方不明、疾病による入院になるなどのやむを得ない事情がある場合に、こどもの扶養義務者とその配偶者が里親として養育するものです。

◆ご存じですか?フォスタリング機関
社会福祉法人嘉穂郡社会福祉協会
フォスタリング機関 そわか
【電話】0948-42-1052【E-mail】info@fostering-sowaka.jp
里親養育の支援を包括的に行うのがフォスタリング機関です。里親制度説明会や事業所への出前講座を実施しています。関心や質問のある方は、ご連絡ください。
里親養育包括支援業務を福岡県から受託しています。(田川・京築児童相談所管轄地区)

◇イベントinリブリオ行橋
11/20(月)~12/4(月)
里親制度のパネル・書籍展を行います。里親制度に興味がある方、理解を深めたい方、ぜひお立ち寄りください。

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