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環境新聞 号外

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福岡県行橋市

◆市が4Rを推進へ その1gを削り出せ!
◇ゴミ減量プロジェクト始動
8月1日から市の指定ゴミ袋料金が半額になる。市の収入減額は全体で約8,500万円。そのうち、可燃袋(緑色)の収入減額は約6,400万円となり、ゴミの量にすると約2,900トンに相当するという。「一人の努力ではどうすることもできない量だが、市民一人当たり110gを毎日削減すれば達成できない量ではない」と担当課は話す。
実は、可燃ゴミの50%以上がリサイクル可能なものと水分を含んだ生ゴミなど、減量可能なものであることをご存知だろうか。紙類やプラスチック類など分別によってリサイクルが可能なゴミ、食品ロスや生ゴミの水分など私たちの心がけで減らせるゴミ。これらを減らすことが目標を達成する上で重要なポイントとなる。そのための取り組みとして、市では「4R運動」をゴミ減量実現の4つの柱とし、今後ゴミ減量に市民総出で取り組んでいくプロジェクトを「その1gを削り出せ」と命名した。市民一人ひとりがわずか1gずつでもゴミを削り出すことで、大きなゴミ削減に繋げていこうとするもので、箱根駅伝で実際にあったドラマがヒントになったという。

◇箱根駅伝「東洋大学の圧勝劇」再来か
2011年の箱根駅伝は「山の神」こと柏原竜二を擁し、3連覇を目指した東洋大学を早稲田大学がわずか21秒で退け、18年ぶり13度目の総合優勝を飾った。
大会終了後、東洋大学で翌年に向けたチームスローガンが掲げられたが、それが「その1秒をけずりだせ」だった。
21秒は距離にすると100m弱。全長210kmを超える箱根駅伝では一人で何とかできるタイムだったが、「自分が何とかできた」ではなく、「1秒をみんなで背負う」という思いから、「その1秒をけずりだせ」が誕生した。
初めは「1秒をけずりだせ」だったが、後に「その」を前につけた。理由は、人と場面を「その」に当てはめ、人ならばライバル、お世話になっている人、または誰かに勝利を届けたいとイメージし、場面ならば勝ったシーン、負けたシーン、思い出のシーンなど「こうなりたい」ことを想像しながら、それぞれの思いを込めようという意味で「その」を入れたという。
この言葉に雪辱を誓い、翌年の2012年大会で東洋大学は見事に王座奪還を果たした。走った選手のみならず、スタッフやサポートに回った人も含め、全員が「その1秒」を大切にした結果、2位に9分もの大差をつける圧勝劇だった。このスローガンは、今も東洋大学のチームスピリットとして後輩たちに受け継がれている。多くの選手はその言葉を腕に記し、今日も大事な一戦に臨んでいる。

◇まず5%減量を 長期視点
市はゴミ減量プロジェクト「その1gを削り出せ」の最終目標について、現在の排出量から15%減とすることを決めた。総減量数は3,180トンにのぼる。この目標は段階的に取り組み、現在地を定期的に広報紙で知らせるとしている。具体的には、令和7年度時点で5%減、令和11年度時点で10%減、令和15年度時点で15%減という計画だ。
この目標の設定にあたり担当課は、「市制70周年のキャッチフレーズ『つなげよう 未来に向かう 笑顔のバトン』という言葉からプロジェクト名と同様に駅伝をイメージした。特に箱根駅伝では各大学が歴史伝統を背負い、走者が様々な想いが込められたタスキを、次の走者だけでなく未来に向かって繋いでいくことから、毎年多くのドラマが生まれている。短距離的なものではなく、区間を意識し、長期的に取り組むことで未来をともに創っていくことを願い、このような仕組みとした」と話した。しかし、課題も多い。特にゴミ袋料金が半額になることの反動だ。このままゴミの量が減らなければ市は約8,500万円を他の財源から確保しなければならない。さらに、ゴミ袋料金の半額は1年間の期間限定であるため、ゴミ袋の買い占めや、現在よりもさらにゴミの排出量が増えるのではないかとの声もある。
市長は「3月議会以降、市民の皆様に直接、協力を訴えてきているが、まずは市民の皆様を信じ、チャレンジしてみることが重要だ。」とコメントした。私たちはすでにスタートラインに立っている。

・PRICE DOWN すべてのゴミ袋が半額に
2024.8.1〜2025.7.31
・STOP ゴミ袋の買い占めは控えて!
みんなが笑顔で購入できるように
・NG ゴミ袋半額≠ごみを増やす
そもそものゴミを増やさない

「号外だ!」
「市役所の対応が決まったわ。」
「1g?」
「可能なのか?」
「待てよ、不要なものを買わないリフューズ![Refuse]」
「日々の使用量を減らすリデュース![Reduce]」
「捨てずに繰り返し使うリユース![Reuse]」
「資源化に協力するリサイクル![Recycle]」
『4R!』
「やるしかない。俺たちは、未来に試されている。」
※この漫画はインパクトの一表現です

2024年(令和6年)7月1日月曜日

問合せ:環境課
【電話】内線1251
【ID】0030518

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