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自治体の皆さまへ

教えて!市長、市役所は今なんしよんの?(1)

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福岡県行橋市

■New Year Interview 2024→2025
12月になると市長が議会に1年間やってきたことなどを報告する「行政報告」があります。しかし、すべての人が議会を見ているわけではありません。そこで、市長の空き時間をチェックして突撃。
「市長!インタビューさせてください!」突然のことに市長は目を丸くしましたが、快く対応してもらいました。

工藤政宏(くどうまさひろ)
「ウェルビーイングが実感できる行橋に!」
昭和52年9月生まれ。
令和4年に行橋市長就任(現在1期目)
座右の銘は「理不尽に屈せず大志に生きる」

◇子どもたちの遊びを止めない
気候変動や住環境に左右されることなく、子どもにはとことん遊び尽くしてほしい。

◇子どもたちへの投資=高齢者への投資
子どもや子育て世代への投資によって、市内での経済活動や人口が維持され、ご高齢の方々などに対する持続的な支援に繋がります。

◇チャレンジを認め合う風潮へ
市役所の職員も、市民の皆さんも新しいことにどんどんチャレンジしてほしい。互いに認め合い、多様性を強みにすることで、まちはさらに発展します。

◇行橋はもっと発展する!
行橋はまだまだ成長できるポテンシャルを秘めています。企業誘致、インフラ整備もこれから。

◆旧年をふりかえって
広報:旧年をふりかえっての感想を聞かせてください。
市長:まずは水です。去年の5月に北九州市から水を供給してもらうための協定を締結しました。ここ数年の渇水は深刻で、断水という最悪の事態も覚悟していました。実は眠れない夜もあったんです。渇水は今に始まったことではありませんが、自分の代で決着をつけなければならないという責任を強く感じていました。
それから市制70周年です。もちろん関連イベントそれぞれに思い入れがありますが、記念式典は幅広い市民の皆さんに登場していただきました。
・現在は、北九州市から行橋市までの送水管の設計をしています。

広報:子どもたちの躍動には感動しましたね。
市長:同感です。BMX、マーチング演奏、10年後のあなたへ贈るメッセージなど、子どもたちによって会場が一体となりました。子どもたちはまちの宝、国の未来です。まちの主人公は市民の皆さん。先人の「子や孫のため」という想いが現在の豊かさに繋がっています。一過性のイベントではなく、先人に感謝し、未来に繋ぐ節目の「儀式」と捉え、今一度、私たち大人たちの熱量が結束するきっかけにしたいと思っていました。市民の皆さん、そして職員には改めて感謝申し上げます。
それからゴミ減量プロジェクトです。地味ですよね。でも、自然も財源も有限です。誰かが始めないと、子どもたちが辛い思いをすることになる。ゴミは先送りできない問題なのです。

◆新年への意気込み
広報:今年は任期としても最後の年ですが、意気込みをお願いします。
市長:70周年のテーマは「協創」ですが、この言葉は普遍的なものとして今後も掲げていきます。市長の任期は4年。しかし、まちづくりは永遠です。4年でできることだけではなく、20年、30年後にコミットできることにも取り組まなければなりません。バックキャスティング、理想の未来を皆さんと共有して、その未来のために今何をすべきか考え行動する、これがあるべき姿だと思います。

広報:具体的に1つ紹介するとしたら。
市長:次のページにもありますが、室内型子どもの遊び場です。「行橋には子どもが遊ぶ場所がない」との声をずっと前から聴いてきました。子どもは遊ぶことが仕事です。これから本格化する気象変動、猛暑や豪雨に左右されることなく、安心して過ごせる遊び場が絶対に必要だと考えています。

広報:詳細は今後ですので、そのあたりでお願いします。一方で屋外の遊び場はどうでしょう。
市長:屋外の遊び場と言えば公園です。行政主導の画一的な公園を見直し、幅広い年代、多様な市民の皆さんが行きたくなる公園づくりを進めるため、全2回の公園ワークショップを開催しています。たくさんの方々に参加していただき、理想の公園と今必要な機能などのご意見を整理していきたいと思っています。

広報:長期的な展望はどうでしょうか。
市長:行橋は、空港や高速道路を含む地勢力や地域資源を活かすことでもっともっと発展できる、ポテンシャルを秘めたまちです。例えば、東九州新幹線ルートの話が盛り上がっていますが、行橋に駅ができるとできないとでは、今後の発展に雲泥の差が出てきます。今から一丸となって積極的に取り組むべきだと考えています。とにかく、人々がよりウェルビーイング(幸せ)を実感でき、住み続けたいと思えるような『持続可能なまち、行橋』をめざします。
・東九州新幹線は、国が1973年に基本計画路線に位置づけ。福岡、大分、宮崎、鹿児島の4県と北九州市が連携し、整備実現を求める動きが活発化しています。

広報:そういった中で、私たち市役所はどうあるべきでしょうか。
市長:新しいことにどんどんチャレンジできる風潮が必要です。そうそう、パブカジ(行橋市役所独自のオフィススタイルのこと)も職員の発案ですよ。まちづくりの主人公は市民の皆さんですが、そのまちづくりに全力を注げるのは、市役所職員です。公務員は批判されることもしばしばですが、職員の献身的に働く姿を私は見てきました。予測困難な時代だからこそ、萎縮せずに、チャレンジを面白いと思える人でいてほしいなと思います。

広報:ありがとうございました。

議会に報告する内容は、いわゆる「行政表現」が多くて難しいと思います。次のページでは、その他の内容について、皆さんが知りたい「なぜ、それを?」を補足し、まとめてみました。

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