◆笑顔と希望あふれる年に
明けましておめでとうございます。日頃より市政発展にご理解とご協力を賜っておりますこと、心から感謝申し上げます。
◇協創(キョウソウ)とWell-being(ウェルビーイング)
昨年、行橋市は「協創」をメインテーマに掲げ、市制施行70周年という大きな節目を迎えました。協創とは、異なる価値観や強みを持つ人々が手を携え、ともに未来を創ること。この精神を本年以降も大切にしていきたいと考えています。
さて、令和7年も“市民が主人公のまちづくり”を進め、すべての皆様の『ウェルビーイング(幸福)』の実現に寄与することをめざします。また『持続可能性』を常に念頭に置き、各分野で事業を展開していきますが、取り分け環境分野や子育て・教育分野に注力することで、子どもからご高齢の皆様、全世代が将来にわたって安心して暮らせるまちづくりを推進します。
◇ゴミ減量化とゴミ袋半額の継続に向けて
ここで具体策として3つご紹介します。1つ目はゴミ減量プロジェクト「その1gを削り出せ」。「次世代にツケを残さない」(地球環境の保全や財政負担の軽減等)をめざし、令和7年度5%、11年度10%、15年度15%のゴミ削減を目標に掲げた全市民参加型の一大プロジェクトです。市民の皆様のご協力もあり、昨年8月から11月の4ヵ月間では、10.8%の可燃ゴミ排出量を削減することができました。この結果を受け、現在、実施している1年間限定のゴミ袋半額を本年8月以降も半額に据え置く方針を12月議会で表明しました(現時点での半額継続期間は未定)。今後は3月議会に半額継続の条例改正案を上程予定です。引き続き、ゴミ減量化へのご協力をよろしくお願いいたします。
◇室内型子どもの遊び場事業
2つ目は令和8年オープン予定の室内型子どもの遊び場事業です。気候変動による暑さ対策やインクルーシブ(障がいや性別等に関わらず、皆が利用しやすい環境をめざすこと)の視点を取り入れた本事業の対象は0歳児~小学6年生ですが、多世代の交流の機会を創出する場としても活用を検討したいと考えています。
本事業に対しては一部の方々から財源に対するご意見をいただいていますが、直近2年間のデータで、地方債(市の借金)を約19.4億円減らし、基金(市の貯金)を約18.8億円増やすなど、財政の健全化を着実に進めてきた経緯があります。決して自由に使えるお金が潤沢にあるわけではありませんが、子ども・子育て世代に積極投資することが、ご高齢の皆様を支える「働き世代」に行橋を選び住みつづけてもらうことにもつながります。今後も健全財政を堅持しながら、未来につながる投資を進めてまいります。
◇体育館エアコン設置
3つ目は昨年9月及び12月議会でも触れました、市内小中学校の体育館空調整備事業です。計画から工事まで、設置には複数年かかりますが、これにより、子どもたちが安心して学べる環境を整え、教育の質の向上に寄与することは勿論、災害時の避難所としての機能強化にもつながると考えています。
これからも「協創」の精神のもと、未来を見据えた持続可能な行橋市を築いていきたいと考えています。
この1年が皆様にとりまして笑顔と希望があふれるものとなりますよう祈念するとともに、引き続き皆様とともに次代に誇れるまちづくりを進めていくことをお誓い申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
行橋市長 工藤政宏
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