広報係1年目の私は、同級生が12人しかいない過疎地域で育ちました。成人式はお盆の帰省時に開催され、皆さんが当たり前に感じている成人式の光景とは違い、男女ともスーツがお決まりでした。
現在ではオンライン参加を可能にするなど、ひとりでも多くの方が参加できるよう自治体ごとで工夫が凝らされているようです。
成人して21年経ち、今回人生で初めて冬の成人式(二十歳のつどい)に広報担当として参加しました。会場に映える鮮やかな晴れ着、若さみなぎる笑顔、親への感謝の気持ちや今後の目標が書かれたメッセージボード-自身が経験できなかった煌びやかな空間にシャッターを切る数が自然と増えていきますが…。
「市報(広報紙)掲載用にお写真を撮影させていただいてよろしいですか?」
「市報(広報紙)って?」
市役所と市民の皆さんとの距離をもっと縮めたいと頑張ってきた1年でしたが、「市報」という名称でさえ認知度が足らず、広報力の課題を痛感しました。
このままでは若者世代に「市報」が認知されず、死語になってしまう-
ホームページ、LINE、Instagramなど、今や市の情報を伝えるツールは多岐に渡りますが、市報(=広報紙)が幅広い世代に認識され、さらには見てもらえるツールとして活用されることを、新成人の傍ら広報マンの目標としてひっそり掲げて帰ったのでした。
今月号は、そんなエピソードがあった二十歳のつどいや教育の現場を特集しています。
様々な希望を胸に、YUKUHASHI LIFE始まります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>