▼油須原区で無病息災・五穀豊穣を祈る神幸祭が今年も開催されました。
天保9年(1838)に大火が起こり、集落のほとんどが焼き尽くされてしまったことに始まる油須原区の祭り。災禍を2度と起こさないという思いが神幸祭となり、伝統を今へ伝えています。
秋葉神社で祭典を終え、8人がかりで長い参道を下った神輿はのぼり旗や太鼓と共に新道方面へと歩みを進めました。途中「がんばれ〜」と金龍保育園の園児たちから愛らしい声援が送られました。
時を同じくして恵比寿堂から動き出した山車は一路旭ガ丘方面へ。今年「きやり取り」を務めたのは赤小3年生の宮﨑天(みやざきてん)さんと2年生の中村諒成(なかむらりょうせい)さんです。祖父世代から子世代、孫世代へと継承されてきた伝統の舞が今年も祭りに活気をもたらしました。
夜には恵比寿堂でバザーを開催。舞台上では赤村縁太鼓、我鹿太鼓の2団体による和太鼓の演奏が披露され、恵比寿堂に集った参加者たちは祭りの活気を分かち合いました。
翌6日は下油須原方面へと神輿と山車が練り歩きました。道中、平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」の到着に合わせて油須原駅へ立ち寄り、来客たちをおもてなし。「わっしょい」の声に合わせホーム上で神輿を担ぎ、駅前に山車を停め、きやり取りの舞いを披露。赤村を訪れた観光客を見送りました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>