大正8年に組織された自警団「共衛会」に端を発する遠賀町消防団。
100年以上経った今も、平常時・災害時を問わず地域に密着し、地域防災のリーダーとして、変わらずまちの安全と安心を守り続けています。
町内在住・在勤・在学の人で構成されており、現在は、各小学校区を主な担当地区とする3つの分団に総勢63人の団員が所属。仕事や学業の傍ら、団員として活動しています。
今回は、活動の様子と団長のお話から消防団の「今」を紹介します!
■消防団員の活動
▽平常時
・災害に対応するための訓練や研修
・災害から町民を守るための広報活動や消防設備点検
・地域の祭りなどの警戒
▽災害時
・消防署と連携した消火・警戒活動
・町民の救助活動や避難誘導
・行方不明者の捜索活動
・危険箇所の警戒活動
■近年の活動をPickUp!!
▽防災の知識を子どもたちにも
自助・共助の大切さを伝えるため、地域に密着して活動中!(遠賀中央幼稚園と合同避難訓練)
▽地域防災の士気を高める!
遠賀郡全体で日ごろの訓練成果を披露。(遠賀郡合同出初式)
▽行方不明者が出たら
一刻も早く見つけてあげたい……土地勘を生かして捜索に当たります。多くの人を発見し、救助に成功!(捜索・救助活動)
▽火災を未然に防ぐ
空気が乾燥し火災が増える年末。町内へ注意を呼びかけます。(年末特別警戒)
▽命と財産を火から守る
被害を最小限に留めるためには、ポンプ操作が大事!(ポンプ操法訓練)
■消防団員の処遇
・年間報酬が支給され、災害や訓練に出動した場合には活動手当が別途支給されます。
・消防団活動中に負傷した場合などには公務災害補償が受けられます。
・消防団活動に必要な活動服や靴などが貸与されます。
■新・団長にInterview!!
令和5年4月に遠賀町消防団団長に就任した、大場泉さんに、消防団について語ってもらいました!
▽入団したきっかけは?
先輩団員に誘われて入団しました。
当時はトラックの長距離運転手をしながら、できる範囲で活動に参加していました。
現在の消防団員も、会社勤めが多いため、協力しながら活動していますよ。
▽印象的なできごとは?
入団当時は無線機がなかったので、連絡や伝達のために、車両と火災現場を往復ダッシュしてましたね(笑)
また、副分団長時代には、夜中の火災でサイレンが鳴らず、誰も気づけなかったので、メールや電話で懸命に団員を招集したこともありました。
なにかある度、起動力や連携など団のまとまりが重要と気づかされます。
▽団長が目指すこれからの消防団は?
いつどんなときでも、迅速に小隊を作り、活動を全うできるようにしたいです。
3つの分団がありますが、本業の傍ら活動している団員がほとんど。団員数も決して多くないため、緊急時は分団を越えて対応しなければならないこともあります。
「分団ごと」ではなく「団全体」を意識して動ける組織であることが理想ですね。
そのためには、団全体の活動で顔を合わせる機会を作ったり、体制づくりや人材づくりを図ったりすることが必要と考えています。
▽団長にとっての消防団とは?
「人生を変えてくれるもの」ですかね。職種が違う人の集まりですから、いろんなことを知れますし、入団前と比べたら、節度や規律性、物事に対応する力は確実に養われたと思います。
なにより、災害に対応する力。団員として培ったものは、必ず、自分の周辺の大切な人を守る力になります。
自分の人生も周りの人生も、いい方向に変えてくれるものだと思いますよ。
▽未来の消防団員へ一言
大切なまちと人を守るため、消防団を、たくさんの人に知ってもらいたい、身近に感じてもらいたい。そのためには、地域に住むあなたの力が必要です。
ともに、人生を変えてみませんか。
■有事の際、いち早く現場に駆けつける迅速な対応や行方不明者の捜索など、地域をよく知る私たちでなければできないことがあります。
「自分たちのまちを自分たちで守る」ために、力を添えてくれる18歳以上の人は、防災安全係か近くの消防団員まで!
詳しくは、遠賀町ホームページで確認してください。
※二次元コードは、本紙をご覧ください。
問い合わせ:防災安全係
【電話】093-293-1234(代表)
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