特集1 気づいてください あなたの思い込み

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私たちは、誰もが「思い込み」を持っています。
思い込みは、過去の経験などによって自然に生まれるため、内容は人それぞれで、そのほとんどが無意識です。
思い込みを持ってしまうことは仕方がありませんが、思い込みにとらわれると、周囲の人を苦しめたり、自分や他者の可能性を奪うことになります。
あなたにはどんな思い込みがあるでしょうか。

■どんな思い込みが潜んでいる?
◆とある親子の入学準備でのできこと
「ぼく、ピンクにする!」
「ピンクじゃなくて黒とか青にしなさい」
選んだらおかしい色なんてないよね?
↓
「ピンクのランドセルは女の子が背負うものだと思ってたわ…」
男の子は好きなピンク色のランドセルをもらって大喜び。お母さんも息子の笑顔を見てうれしそうです。入学式は色とりどりのランドセルであふれていました。

◆とある老夫婦の昼下がりのできごと
「お茶入れてくれ」
何もしていないおじいちゃんが自分で入れたらいいのに…
↓
「お茶は、ばあさんが入れるものと思っておった…」
おじいちゃんは自分でお茶を入れるようになりました。入れるときは2人分。おばあちゃんもお茶を入れてくれます。2人とも笑顔になりました。

◆とある職員が電話をかけたときのできごと
「はい、○○建設の▲▲です」
(ん?女性?)
「部長の▲▲さんはいらっしゃいますか」
その人が部長ではないの?
↓
「部長というから、てっきり男の人だと思ってた…」
▲▲部長は女性でした。役職や職種に性別は関係ありません。▲▲部長は許してくれましたが、もしかすると気分を悪くしたり、職場同士の関係が壊れたりしていたかもしれません…

性別のイメージで役割を決めつけてしまうと、男女共同参画は実現しないね…
いつも何事も、思い込みにとらわれないことが大切なんだな

自分では気づきにくい思い込み。
それぞれの思い込みで、それぞれの思うがままに振る舞っていては、誰もが幸せで暮らしやすい社会は実現できません。
まずは無意識の思い込みに「気づく」こと。気づいたその次は、相手のことを尊重するために、どうすればいいのか「考えて行動する」こと。
言葉を選んだり、自分も相手も納得できるカタチを探したり……一人一人の意識の持ち方と振る舞い方で未来は変わります。
あなたにとっても、まわりにとっても、豊かな人生を送ることができる遠賀町へ、ともに第一歩を踏み出しましょう。

■暴力に発展!?　DVに潜む思い込み
DVの加害者は、特定の相手を選んで暴力を振るいます。その根底には「男・女はこうあるべき」「夫婦ならこうあるべき」「付き合ったらこうすべき」などさまざまな思い込みがあり、それが暴力となって表面化するのです。

◆いろいろな暴力
▽身体的な暴力
殴る、たたく、蹴る、物を投げつけるなど

▽精神的な暴力
大声で怒鳴る、メールをチェックするなど

▽経済的な暴力
生活費を渡さない、仕事を辞めさせるなど

▽性的な暴力
性行為を強要する、避妊に協力しないなど

配偶者や恋人は、自分のモノではありません。
男性も女性も、加害者や被害者になる可能性がありますので、自分や相手の行動が暴力でないか、考えてみてください。

相談・問い合わせ：協働人権係
【電話】093-293-1242