◆特別会計決算
続いて、特別会計の財布の出し入れについて見てみましょう
◇公共用地先行取得
公共用地先行取得事業特別会計は、後野区内で現在整備を進めている那珂川市総合運動公園用地の先行取得のため、平成30年度に新設された特別会計です。
本特別会計にて先行取得済みの総合運動公園用地については、国の交付金(社会資本整備総合交付金)を計画的かつ効率的に獲得するため、国の交付金の決定額に合わせ一般会計に売却を行っています。
令和4年度の公共用地先行取得事業特別会計決算額は、歳入総額が1,447万1千円、歳出総額が1,447万1千円でした。歳入歳出差引残額はありません。
歳入決算の内訳は、用地補償費の資金調達として借入をした市債(公共用地先行取得等事業債)が1,430万円で総額の98.82%を占めています。次いで、一般会計からの繰入金が11万6千円で総額の0.8%を占めています。
歳出決算の内訳は、用地補償費が1,437万5千円で総額の99.34%を占めています。次いで、事務費が9万6千円で総額の0.66%を占めています。
・令和4年度末用地取得状況
全体面積:64,496平方メートル
取得面積:64,280平方メートル
用地取得率:99.67%
問い合わせ:運動公園整備推進室 整備推進第二担当
【電話】408-9863
◇国民健康保険
令和4年度の国民健康保険事業特別会計決算額は、歳入総額が52億2,158万5千円、歳出総額が51億5,553万3千円となりました。
歳入決算の内訳は、県支出金が35億8,330万2千円で総額の約68・6%を占めています。次いで国民健康保険税が9億6,038万円で総額の約18.4%を占めています。歳入決算のうち、保険税などの不足分を補うための一般会計からの繰入金(赤字補てん分)は1億1,860万3千円となっています。
歳出決算の内訳は、加入者の皆さまが医療機関を受診したときに市が医療機関に支払った保険給付費が34億4,931万2千円で総額の約66.9%を占めています。次いで国民健康保険事業費納付金が14億6,737万2千円で総額の約28.5%を占めています。納付金は、国民健康保険の財政運営の責任主体である県が市町村ごとに医療費水準や所得水準を考慮して算定した金額を各市町村が納めるものです。
このように国民健康保険の財政は、多額の保険給付費などを加入者の皆さまからの保険税だけでなく、一般会計からの繰入金に頼って運営しています。令和4年度決算は、歳入歳出差引は黒字になっていますが、一般会計からの繰入金(赤字補てん分)がなければ赤字となっており、依然として厳しい状況にあります。
問い合わせ:市民課国保年金担当
【電話】内線124・125
◇介護保険
令和4年度介護保険事業特別会計決算額は、歳入総額が33億5,119万3千円、歳出総額が33億4,601万2千円でした。歳入歳出差引残額518万1千円は、令和5年度へ繰り越しました。
歳入決算の内訳は、40歳から64歳までの皆さまが納めた介護保険料(社会保険診療報酬支払基金交付金)が8億4,126万6千円で総額の25.1%を占めています。次いで、65歳以上の皆さまが納めた介護保険料が7億9,803万5千円で総額の23.8%を占めています。
歳出決算の内訳は、訪問看護や通所介護などの介護保険サービスを利用したときに市がサービス事業者などに支払う介護保険給付費が29億7,066万7千円で総額の88.8%を占めています。
問い合わせ:高齢者支援課 介護保険担当
【電話】内線143
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