次に、主な取り組みを「那珂川市総合計画」の5つのまちづくりに沿って、ご説明します。
●支え合い、安心に暮らせるまちづくり
・消防防災体制の強化を実施します(3,160万7千円)
消防防災体制の中核的な役割を果たす消防団の団員数を確保するため、報酬などの引上げを行い処遇改善に努めます。
・防犯カメラの整備を進めます(204万2千円)
街頭での犯罪を抑止し、安全安心なまちづくりを推進するため、新たに街頭防犯カメラの設置を行います。
・福岡女子商業高等学校の周辺整備を進めます(4,796万円)
福岡女子商業高等学校の周辺にある斜面について、周辺の道路や家屋の安全性を確保することを目的に、対策工事を行うための測量・調査・設計を実施します。
●誰もが学び、育むまちづくり
・産婦への支援を拡充します(281万7千円)
出産後間もない時期に実施する産婦健康診査にかかる費用を助成します。また、出産後1年以内の母子とその家族の健やかな育児をサポートする産後ケアサービスに宿泊型等のサービスを追加し、サービスの充実に取り組みます。
・総合運動公園の整備を進めます(703万5千円)
公園整備などの事業者選定や事業者募集に必要な手続きについて支援を受けるために、専門知識をもつ事業者とアドバイザリーの業務委託を行い、整備に向けた準備を進めます。
・市民体育館の周辺整備を行います(768万9千円)
総合運動公園へのアクセスを高めるために道路を新設し、隣接する市民体育館駐車場の拡張に向けた取り組みを行います。
・中央公民館のトイレ改修を行います(1億83万9千円)
誰もが利用できるバリアフリーな衛生環境を目指して、老朽化した中央公民館のトイレ改修工事、多目的トイレなどの新設工事を行います。
●自然と調和した快適に暮らせるまちづくり
・市内の道路整備を推進します(1億1,941万円)
県道現人橋乙金線から県道片縄下白水線まで南北に至り、歩行者の通行が特に多い路線について、市民の皆さまが安心して通行できる道路整備(バリアフリー化)を実施します。
・総合運動公園につながる道路を整備します(1億7,800万円)
国道385号から総合運動公園へアクセスできるように整備するため、新市街地に建設予定の幹線道路に接続した道路の新設に取り組みます。
・市ホームページのリニューアルに取り組みます(598万4千円)
広報戦略の強化を目的に、市ホームページを閲覧される人が使いやすいデザインに再構築するため、リニューアルを行います。
●自然の豊かさを感じるまちづくり
・温室効果ガス排出量の削減に取り組みます(2,085万6千円)
老朽化した公用車を電気自動車へ順次更新し、本庁舎へのEV充電ステーションの整備など、ゼロカーボンシティ那珂川の実現に向け、行政活動における温室効果ガス排出量の削減に取り組みます。
・カーボンニュートラルの達成に向けた体制づくりを進めます(845万1千円)
ゼロカーボンシティ那珂川を実現するため、事業を効率的かつ効果的に推進するために有識者の助言を受け、引き続き実施体制の維持と施策の推進を図ります。
・有害鳥獣への対策を進めます(712万2千円)
有害鳥獣による農作物の被害を防止するため、捕獲を行う際に必要となる、わな猟免許の取得・更新を支援します。また、市街地に出没するニホンザルによる人的被害を防止するため、捕獲業務などを実施します。
●地域の資源を活かした活力あふれるまちづくり
・水源地域のさらなる魅力の向上を目指します(720万円)
五ケ山ダム周辺地域のさらなる魅力向上を目指し、マーケティング調査などの結果を踏まえた具体的な施策の方針を示す計画の策定を進めます。
・ミリカローデン那珂川のリニューアルを進めます(7億1,210万8千円)
文化・芸術振興の中核拠点であるミリカローデン那珂川において、本年4月から生涯学習センターの全面改修工事を実施します。まもなく完了する図書館の改修工事とあわせ、快適に利用できる施設の実現に向けて工事を進めます。
・移動図書館車の導入に取り組みます(2,822万6千円)
図書館から離れた地域に住む市民に対し、本を身近に感じ利用しやすい環境を整備するため、移動図書館車を導入します。
◆心の通う政策を
令和6年度の予算の概要と主要施策について申し述べさせていただきました。
現在、少子高齢化・人口減少が進行する中、障害福祉サービスの需要の高まりによる社会保障関係経費の増加、ウクライナ情勢に起因する物価高騰など、本市を取り巻く状況は非常に厳しくなってきています。
このような状況をしっかりと受け止め、選択と集中による健全で持続可能な行政運営を行っていくとともに、質の高い行政サービスを提供してまいります。
市といたしましては、「魅力ある選ばれるまち」を目指し、これまで申し上げた取り組みを着実に実施し、市政運営を行ってまいる所存でございますので、今後とも、市民の皆さま並びに議員各位のご支援、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、新年度の施政方針とさせていただきます。
以上が、令和6年度の施政方針です。
那珂川市長 武末 茂喜
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