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医療 あれこれ

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福岡県飯塚市

〔テーマ〕みんなで残薬削減に取り組もう!
飯塚市立病院 薬剤室 薬剤師
岩崎(いわさき) 彩香(あやか)

突然ですが、みなさんに質問です!ご自宅に余っている薬はありませんか?
ギクリとされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。このような飲み忘れや飲み残しなどで余った薬のことを残薬(ざんやく)と呼びます。
病院薬剤師の業務の一つに、患者さんが持参された薬の確認があります。きちんと薬を飲んでいる方もいますが、たくさんの残薬を持参される方もいます。毎日薬を指示通りに飲むことは簡単ではありません。
残薬の原因は、「飲み忘れや飲む量、回数の間違い」「錠剤が大きい、粉薬が飲みにくい」「薬の種類が多くて管理が難しい」などさまざまです。
しかし、薬を飲まなかったことで症状が改善せず、医師がさらに多くの薬を処方して残薬が増えるという悪循環に陥ることもあるのです。また、ご自宅に残薬があると、飲み間違いや誤飲による健康への悪影響の原因にもなります。残薬を減らすことは、みなさんの健康を守るうえでとても大切です。
日本の医療費は増加の一途をたどっており、医療費のうち約2割を薬剤費が占めています。そのため、医療費削減の取り組みの中でも薬剤費は重要性が高く、残薬は薬剤費増加の要因の一つとして問題視されているのです。
この残薬問題は、国としてもさまざまな対策や取り組みをはじめていますが、一人の患者としても積極的に出来ることを行うことが大切です。
残薬がある方は、医師または薬剤師にご相談下さい。医師に直接伝えにくいときは、薬剤師の方から医師に相談し、残薬の分だけ薬の日数を減らしたり(残薬の再利用)、飲みやすい形状の薬に変更したり、患者さん個々の生活習慣に合った飲み方に変更したりといった対応が可能です。また、お薬手帳の活用も残薬解消に効果的です。
みなさん一人ひとりが残薬を解消して、ご自身の医療費を安くするだけでなく、医療費削減に大きく貢献していきましょう。

※飯塚市立病院よりお願い
初診の方は、かかりつけ医より紹介状を持参していただくようお願いします。

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