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自治体の皆さまへ

きらり飯塚

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福岡県飯塚市

株式会社 飯塚花市場 代表取締役 永井 潤子さん

〔座右の銘〕
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

◆現在の仕事のやりがい
花市場の仕事は、生産者さんや農業協同組合等が出荷したお花を、市内の生花店さんなどの業者さんに売るのが仕事です。
市場があることによって、生産者さんにとっては花の販売単価が保たれ、不当な取引などもおこらなくなりますし、購入する側は市場がまとめて販売することで、安定した金額で花の購入ができます。市場、生産者、購入者の三者が互いに支えあって成立している仕事です。
バブルの時代は何もしなくても花は売れていましたが、私が引き継いだときは花の需要は落ちていて、何か新しいことを考えていく必要がありました。コロナ禍でも花の需要はさらに落ち大打撃を受けています。市場の仕事は市場法の制約もあり、新規事業のアイデアをだしても壁にぶつかることが多いのですが、今は生産者さんも花き業界も高齢化していますので、市場がなくなれば生産者さんも生花店さんもやっていけない。市場をなくすわけにはいかないと思い、生き残りをかけて新しい事業を考え、いろいろなことに取り組んでいます。

◆仕事をはじめた頃のこと
花市場はもともと嫁ぎ先の家の仕事で、私は結婚後20年間専業主婦をしていました。
はじめに市場の社長就任の話が出たとき、「私にはできません」と断っていましたが、「花市場の仕事は永井家の人にしてもらいたい」という、生産者さんや生花店さんの声に押され、私が社長に就任することになりました。
仕事を始めた最初のころは、先代の舅もいたのでよかったのですが、舅が亡くなってからのここ10年くらいは、いろいろなことに一挙に矢面に立つようになり、必死で突っ走ってきたという感じです。
最初は花の名前も全部わかるわけではない状態だし、現場のこともわかりません。そんな中、途中から「わからないことは聞く」、「いい子になるのをやめる」と決めて、思ったことを口に出すようにしてから、少しずつ自分も楽になり、協力してくれる人も増え、たくさんの人に支えられお力添えをいただきました。頼りない私に、全面的に協力体制を整えてくれた市場職員にも頭が下がります。
実際は今も勉強している最中です。生産組合さん、花商組合さんなど皆さんに支え、育ててもらって仕事をしています。業界だけでなく、今の私を支えてくださる方々、皆さんに感謝しております。

◆女性へのメッセージ
今、商工会議所の女性会の会長をしているのですが、会長就任を打診されたとき、ある人から「立場が人を作るのでまずはなってみる。するとだんだんそれらしくなっていく。」と言われました。
新たな事にチャレンジするときは誰もが不安に思うものですが、最初は自信がなくとも、だんだんその仕組みや組織に慣れて、内容も理解でき、仕事ができるようになり、自分なりの意見も言えるようになってきます。不安がって尻込みしないで、女性も役職などを打診されたら、まずはやってみるということが大切だと思います。

男女共同参画推進課では、小中学生の科学への興味、関心を高めて、将来理系分野に進む女性が増えることを目的とし、北九州市科学館「スペースLABO」の紹介動画を作りました。本紙掲載のQRコードより視聴できますので、ぜひご視聴ください。

お問合せ:男女共同参画推進課
【電話】内線1425

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