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医療 あれこれ

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福岡県飯塚市

〔テーマ〕日本人の98%が不足?!今見直したい「ビタミンD」
飯塚市立病院 栄養管理室
管理栄養士 古林(こばやし) 美保(みほ)

カルシウムの吸収を助け骨や歯を丈夫にする栄養素の「ビタミンD」は、魚や干しいたけに多く含まれます。体内に入ったビタミンDは、肝臓と腎臓を経由して活性化ビタミンDとして働き、腸からカルシウムが効率よく吸収されるように促し、血中から骨へカルシウムを運び、骨への沈着を促します。「骨を丈夫にする」というイメージが強いビタミンDですが、感染症や心血管疾患、糖尿病、神経筋疾患、自己免疫疾患、がん予防にも効果があることが明らかになってきました。そんな大きな役割をしているビタミンDですが、ある大学病院の最近の調査によると、『日本人の98%がビタミンD不足に該当している』との驚きの研究結果が報告されました。
そこで摂取対策となるのが、食事と日光浴です。1日のビタミンDは、8.5マイクログラム(以下μg)が必要量と言われており、食事だと、鮭一切れ25μg、サンマ1匹19μg、ブリ1切れ6μg、干しいたけ3個5μgが摂れます。もっと簡単に摂れるのは魚の缶詰で、1/2缶で1日の必要量に近い量のビタミンDが摂れ、調理不要で簡便、安価な食材です。

さらにお勧めなのが日光浴。上記の表のように太陽に当たることにより身体の中でビタミンDを自分で作ることができます。手の平や足だけでもいいそうです。窓越しでは効果がかなり薄くなります。地域差もあり九州地方はわりと短時間にビタミンDを補給することが出来ます。そして太陽に当たるのは無料!誰にでも恩恵が受けられます。また、日光浴をすると精神を安定させるホルモンである「セロトニン」の合成が促進され、精神的にも良いのです。
食事と日光浴をバランスよくとり、私たちの健康に深く関わるビタミンDを手軽に補給しましょう。

※飯塚市立病院よりお願い
・初診の方は、かかりつけ医より紹介状を持参していただくようお願いします。
・マイナンバーカードの保険証利用には、さまざまなメリットがありますので、是非一度ご利用下さい。

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