福島県内で夢に向かって新たなチャレンジをしている方、地域を盛り上げるために頑張っている方を紹介します!
■猪苗代湖の「厄介者」ヒシを町の「人気者」にする
株式会社いなびし
代表取締役
長友(ながもと)海夢(ひろむ)さん(猪苗代町)
水面に浮かぶ水草「ヒシ」。トゲのある実が特徴で、忍者のマキビシの原型とも言われています。ヒシは近年猪苗代湖で急増し、水質汚濁や湖の景観を損ねる厄介者になっていました。「子どもの頃から家族と一緒によく遊びに来ていた猪苗代町に恩返しをしたいと思いました」と長友さん。2020年に移住し、地域おこし協力隊として活動する中、ヒシをお茶として活用する『いなびし茶』を考案しました。2022年には法人を立ち上げ、お茶の販売をスタートしますが、当初は焙煎がうまくいかず収穫したヒシの8割をダメにしたことも…。それでも猪苗代町の新しい定番土産にしようと試行錯誤を重ね、現在はいなびし茶のパック販売、ヒシの収穫・焙煎の体験事業ができるまでになりました。
長友さんの次なる目標は『いなびし茶』を海外に発信すること。猪苗代湖の認知度を上げ、ゆくゆくは忍者姿でヒシを収穫する体験ツアーを実施したいのだとか。猪苗代湖の「厄介者」が「人気者」になるその日まで、長友さんの挑戦は続きます。
場所:猪苗代町堤字4983-4(いなびし茶屋)
【電話】050-7129-0090
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