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〔特集〕「福島ならでは」の観光で魅力を発信

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福島県

多くの方に福島県を訪れてもらい、観光を通して本県の魅力や復興の状況を知ってもらうため、県ではさまざまな取り組みを行っています。
震災と原発事故からの復興状況や教訓について発信する「ホープツーリズム」、これから始まる観光キャンペーンについてご紹介します。

■ホープツーリズムとは
世界で類を見ない「複合災害(地震・津波・原子力災害)」を経験した唯一の場所、福島県。ホープツーリズムは、複合災害の事実、教訓、復興への挑戦から得た学びから、これからの持続可能な社会・地域づくりを探究・創造するプログラムです。

■福島オンリーワンの新しいスタディツアー
◇見る
ー施設見学、フィールドワークからありのままの姿を体感ー
復興に向け確かに歩み出している地域、持続可能な未来を担う新しい取り組みが始まっています。一方、長年の避難指示による地域への影響を感じる町並み、避難指示が継続中の地域…。報道だけでは伝わらない“光と影”。その光景が「福島の今」です。

◇聞く
ーさまざまな立場・分野で復興に“挑戦”する人々との“対話”ー
震災、津波、原子力災害、風評…未曽有の困難の中で、それでもなお前へ進もうと果敢にチャレンジする人々が、福島にはたくさんいます。挑戦を続ける人々との対話から、多くの刺激や気づきを得ることができます。

◇考える
ー震災・原子力災害の教訓を未来(社会・地域・日常・自分自身)にどう活かすかー
まとめのワークショップでは、震災・原子力災害により顕在化したさまざまな社会課題は「福島だけの問題」ではなく「日本社会や地域が抱え、解決すべき問題」であるという視点に立ち、自分たちがどのような未来を創っていきたいかなどについて議論します。

〔ホープツーリズム年度別実績〕

〔モデルコース(日帰り)〕
1.国道6号通過帰還(見る)
困難区域内外の町並みを車窓から見学

2.東日本大震災・原子力災害伝承館(見る/聞く)
震災・原子力災害、復興の全体像を把握

3.震災遺構浪江町立請戸小学校(見る/聞く)
県内初の震災遺構で被災当時の様子を見学

4.JR双葉駅周辺(見る/考える)
町並みを歩いて震災・原子力災害の爪痕を肌で感じる

ホープツーリズムに関するお問い合わせ:(公財)福島県観光物産交流協会 ホープツーリズム・教育旅行推進部門
【電話】024-525-4060【E-mail】hopetourism@tif.ne.jp【HP】https://www.hopetourism.jp

■インタビュー
ー双葉郡から伝える福島の今ー
一般社団法人ふたばプロジェクト
小泉(こいずみ)良空(みく)さん
県が実施している「ホープツーリズム」においてフィールドパートナー※(以下、FP)として活動している一般社団法人ふたばプロジェクトの小泉さんにお話を伺いました。

※ツアーのアテンドを行い、中立・客観的な立場から震災・原子力災害、復興に関する情報を伝え、参加者の学びに向かう力を引き出す総合案内人

◇大好きな双葉郡のことをより多くの方に発信
令和3年11月から双葉町を拠点にFPとして活動しています。震災や原発事故から12年という月日が経ってもなお、誤ったイメージを持たれてしまうことがあり、悔しく感じます。出身の大熊町を含む大好きな双葉郡をより多くの方に発信できるようになりたいと思い、FPを目指し始めました。
自分が生まれ育った地域に来ていただいているという感謝の気持ちも込めて、フィールドワークやワークショップを通して双葉郡で起こった事実を伝えています。そこから参加者の皆さんが何かを学んで、感じ取って、自分自身に活かしてもらえるよう日々勉強を重ね、この地にいるからこそFPとしてできることを考えながら取り組んでいます。

◇福島の今の姿を知ってほしい
現地に来てみないとわからないことがたくさんあるので、震災当時の感覚があまりない学生の方に直接見てもらえるだけでもうれしいです。
新しい建物が建って、人の生活が戻っていたり、そこで新たにチャレンジをしている人がいたり、新しい取り組みがされています。一方で、まだ完全に復興を遂げたわけではなく、手付かずで崩れたままになっている建物もあります。進んでいる部分と止まっている部分が混在している状況です。どちらかではなく、どちらも今の福島の姿なので、両方見ていただきたいですし、今も頑張っている人がいるということをぜひ知ってほしいです。

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