■故郷への思いがつなぐ和紙作りの伝統
ー鮫川和紙[鮫川村]ー
丈夫で上質な和紙として、三百年を超える歴史を持つ鮫川和紙。洋紙の台頭とともにその伝統は一時途絶えてしまいましたが、「鮫川和紙の家」の齋須(さいす)寛一(かんいち)さんが、引退していた和紙職人に教えを請い復活させました。今では鮫川村のふるさと納税の返礼品となっているほか、地元の小学校の卒業証書も齋須さん指導のもと、子どもたちがすいた和紙で作られています。
「和紙作りは原料のコウゾの収穫から加工、紙すきに至るまで、体力を使う大仕事。大変なことも多いですが、一度途絶えた技術を復活させるのがどれほど困難か身をもって知っているので、何とか続けていきたい」と齋須さん。故郷を思うその熱い気持ちが、鮫川和紙の伝統をつなぎ続けています。
問合せ:鮫川和紙の家
鮫川村赤坂中野字東前田20-2
【電話】090-4639-6463
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