■かれんな花々の絵が彩る伝統の和ろうそくを次代へ
ー会津絵ろうそく[会津若松市]ー
会津では室町時代から、ろうそくが作られてきました。安土桃山時代に城主・蒲生氏郷(がもううじさと)が近江より職人を招いたことで品質が高まり、やがて美しい花の絵が描かれるようになると、贈答品として全国に名をはせました。
その伝統の絵ろうそくを昔ながらの製法で作っている小澤ろうそく店を訪ねました。「ろうそくは、いぐさの髄(ずい)※を巻いた和紙の芯に、溶かしたろうを何度もくぐらせて作ります。その後、絵を描き、さらにろうを上掛けして完成です」と職人の小澤成子(しげこ)さんは実演を交え教えてくれました。「伝統工芸を知ってもらえるよう努力することは私たち世代の責任。今後は意欲のある若者に積極的に技術を伝え、この伝統を守りたい」と決意をにじませていました。
※茎の中の白い部位
◎2月に開催される「会津絵ろうそくまつり」では、市内のろうそく店が作った約1万本のろうそくが会津若松市内を彩ります。
問合せ:小澤ろうそく店
会津若松市西栄町6-27
【電話】0242-27-0652
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