■炭鉱で働く人々が愛したふるさと・いわきの味
ー長久保のしそ巻[いわき市]ー
長久保のしそ巻は、昭和9年、いわき市好間で雑貨店を営んでいた長久保ツネさんが、自家製の漬物を店頭に並べたのが始まりです。長久保食品代表取締役の篠原福一(ふくいち)さんは「祖母のツネは、『ひと手間かけたおいしさを』と、細く切ったたくあんをしそで巻いた漬物を考案しました。これが炭鉱で働く方々に好評で、今では、地元はもちろん、鉱山閉山後に全国に移り住んだ皆さんにもご愛顧いただいています」と話します。一年間じっくり漬け込んだ大根を手切り・手巻きする伝統の製法を今も守る一方で、若者に漬物文化を広げるため、ピクルスの商品化も始めるなど「伝統と革新」の事業を行う篠原さん。そのまなざしは「漬物を次代につなげたい」という情熱にあふれていました。
問合せ:長久保食品
いわき市好間町中好間字鍛冶内28-2
【電話】0246-36-3999
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