令和7年度は、第2期復興・創生期間の最終年度であるとともに、新たな「ふくしま創生総合戦略」の初年度となる重要な一年です。
福島県が目指す将来の姿の実現に向け、特に重要な行政課題を8つの重点プロジェクトとして推進していきます。
福島県当初予算:1兆2,818億円
うち復興・創生分:2,657億円
「ひと」「暮らし」「しごと」が調和しながらシンカ(進化・深化・新化)する豊かな社会を目指します!
〔福島県総合計画の基本目標〕
やさしさ、すこやかさ、おいしさあふれるふくしまを共に創り、つなぐ
■「復興・再生」の加速
(1)避難地域等復興加速化 43事業 650億円
◇地域復興実用化開発等促進事業(商工労働部)…〔46.8億円〕
福島イノベーション・コースト構想の重点分野で、地元企業などによる地域振興に資する実用化開発を補助し、各種課題解決や事業化に向けた支援を行います。
◇双葉地域における中核的病院整備事業(病院局)…〔8.8億円〕
双葉地域の医療提供体制の中核を担う新たな病院を整備するため、施設の建築設計や大野病院の解体工事などを実施します。
(2)人・きずなづくり 41事業 97億円
◇避難地域への移住促進事業(避難地域復興局)…〔13.5億円〕
避難地域12市町村への移住促進のため、移住支援センターを中心とした情報発信および体験ツアーなどの開催に加え、移住支援金の給付、移住者の定着支援の取り組みを推進します。
◇チャレンジふくしま世界への情報発信事業(生活環境部)…〔0.9億円〕
海外での風評払拭・風化防止のため、国内外の国際会議の場や駐日外交団などへの情報発信、在外県人会や在外公館との連携を通じて、本県の復興状況や魅力を発信します。
(3)安全・安心な暮らし 79事業 688億円
◇地域防災力強化支援事業(危機管理部)…〔0.2億円〕
県民の防災意識(自助)の向上を図るとともに、地域の防災活動(共助)を活性化させ、大規模災害への備えとして地域防災力の強化を推進します。
◇鳥獣被害対策強化事業(生活環境部)…〔6.7億円〕
野生動物による生活被害などの深刻化を受け、地域の適正な対策を支援し被害を減少させるとともに、安心して暮らせる環境を守り、野生動物との共生を図ります。
(4)産業推進・なりわい再生 70事業 751億円
◇温暖化・担い手減少対応の農業研究強化事業(農林水産部)…〔0.6億円〕
温暖化に伴う高温や異常気象の影響による農作物の収量・品質低下や、担い手不足に対応するため、早急に安定生産技術の確立を図ります。
◇福島イノベーション・コースト構想推進事業(企画調整部)…〔7.0億円〕
福島イノベーション・コースト構想推進機構や国・市町村・大学などと連携し、産業集積、人材育成、交流人口の拡大など、構想の実現に向けた取り組みを推進します。
■「地方創生」の推進
(5)輝く人づくり 126事業 164億円
◇結婚・子育て応援事業(こども未来局)…〔4.2億円〕
結婚支援システム「はぴ福なび」のマッチング機能向上や会員への相談支援等を行うほか、企業・団体等と連携し若手社員の交流の機会を拡充するなど、結婚支援をさらに強化します。
◇ふくしま学力向上総合支援事業(教育庁)…〔0.3億円〕
学力調査などの結果を基に選定した学校を伴走支援するとともに、デジタルドリルやICTの活用による個別最適な学びを充実させるなど、学力向上に向けた支援を講じます。
(6)豊かなまちづくり 63事業 614億円
◇ふくしまアート新発見事業(文化スポーツ局)…〔0.2億円〕
大ゴッホ展に向けた機運を醸成し、アートに触れる機会を創出することで、ふくしまの新たな魅力を発見し、心豊かな暮らしを実現します。
◇カーボンニュートラル推進事業(生活環境部)…〔2.7億円〕
カーボンニュートラルの実現に向けて、学生と連携して国内外へ情報発信を行うほか、県内企業の脱炭素化を支援するなど、気候変動対策をオール福島で推進します。
(7)しごとづくり 49事業 779億円
◇『感働!ふくしま』魅力ある職場づくり促進事業(商工労働部)…〔1.5億円〕
魅力ある職場づくりに向け、セミナーなどにより企業の意識を高め、女性のキャリアアップを支援するほか、働き方改革等の取り組みに奨励金を支給し、国認定の取得を支援します。
◇女性活躍・働く世代の健康づくり推進事業(保健福祉部)…〔0.8億円〕
各種セミナーを通じて女性のヘルスリテラシー向上を図り、健康づくりや働きやすい職場づくりに取り組む事業所への奨励金支給やメディアなどを通じた広報を行います。
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