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〔特集2〕シリーズ企画-「生きる力」を教育から-

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福島県いわき市

■Vol.1 学力向上に向けた取り組み
「『生きる力』を教育から」をテーマとしたシリーズ企画が始まります。
「知る」「創る・磨く」「支える」の視点から見た教育政策の取り組みに加え、これらを見据えた「その先の学びへ」と題して、今回を含め、5回に分けて教育の「今」と「これから」を隔月でお届けします。

◇教育改革、進行中
いわき市長
内田 広之

教育改革を着々と進めています。昨年度から、市教委に「学力向上チーム」を立ち上げ、「学力向上アドバイザー」が毎年、市内の全ての小中学校を訪問することにしました。
同時に、特別支援教育アドバイザー訪問で、発達障がい児支援などへの助言も行っています。目の前の子どもの強みや苦手分野をさまざまなデータなどを基に分析し、学校ごとにカルテを作り、課題を見やすくしながら取り組んでいます。
子どもの性格や、やる気もアンケートで捉え、それらと各学校の授業、全国や県の学力調査との関連性も分析しています。
その結果を踏まえ、各学校に合う授業改善や教員研修への支援を行っています。
これらは私自身の文部科学省や秋田県教委での勤務経験を踏まえた対応です。学校現場の受け止めを大切にし、先生たちの熱意や創意工夫に支えられ「人づくり日本一」のいわき市を目指します。

《未来を拓く「いわきの学び」》
◇「学力向上」
この言葉は、決して学力テストの正答率を高めることだけを意味しているのではありません。
本市が取り組む学力向上の本質的な狙い、それは、児童生徒一人一人の「学びに向かう力」と「思考力」を養い、高めることです。
テストの点数など、数値で表せる能力(認知能力)とともに、粘り強さややる気など数値では測りにくい能力(非認知能力)を大切に育む取り組みを進めています。本市の公立小中学校の数、101校。そこに通う児童生徒の数、約23,600人。その児童生徒を教える教員の数、約2,000人。
こうした対象に、たった一つの正解は存在しません。だからこそ、学校や学年、学級ごとの実態をつかみ、そこから見える強みなどを教育現場と共有し、適切なアプローチに変え「学びに向かう力」と「思考力」を育成し「生きる力」を身に付けさせていく、これが本市の学力向上に向けた取り組みです。
こうした取り組みを中心的に進めているのが「学力向上アドバイザー」です。教育分野における豊富な知見と経験をもとに、教育改革の原動力として活躍しています。

《学力向上アドバイザー》
◇前平第一中学校長 塚本 英樹
個々の持ち味を大切にし、支え合い、高め合う環境づくりを目指す

◇元小名浜第一中学校長 永山 誠一
教育現場に寄り添い、子どもたちの内面的な成長と「和」を育成

◇前小名浜第一中学校長 橋谷田 聡
教え、見守り、一人一人の資質・能力を「生きる力」へ

◇前中央台東小学校長 林 和樹
いわきの子どもたちは素晴らしい子ばかりその子たちの夢を支えていく


[学校カルテ]
学校ごとに、根拠に基づいた特徴や強みを“見える化”
・学校・学年・学級の実態
・子どもの特性
・取り組みの方向
学校カルテをもとに、学力向上アドバイザーが全学校を訪問

学校ごとに、諸課題への解決策や学校経営に関して具体的に助言
「各学校の実態や特徴に応じた学力向上の取り組みを伴走支援」

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