フラガールー希望の虹ー(2)

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■夢　憧れのあの舞台
◇スタートライン。
今春、60期生として厳しい選考を乗り越えた5名が、常磐音楽舞踊学院に入学しました。彼女たちは、スパリゾートハワイアンズダンシングチームのメンバーとしてショーに出演しながら踊りの基礎を学びます。
学院のレッスンでは、フラやタヒチアン等、ショーで披露するダンスだけでなく、ジャズダンスやクラシックバレエなど、フラガールに必要となるさまざまなジャンルのダンスを学びます。また、ステージマナーや礼儀作法など、踊り以外の科目を履修することが創設以来の学院の伝統となっており、踊りの技術を磨きながらフラガールとしての所作を身に付け、プロのエンターテイナーとして成長していきます。
「まず、自分を愛してください」
常磐音楽舞踊学院最高顧問で、開校当初の1期生から現在も指導を続けているカレイナニ早川さんがフラガールたちに贈っている言葉です。
自分を愛することで、繊細さ、敬意、そして情緒が表現され、視覚的な美しさだけでなく、言葉を超えて心に響くような感動を与えることにつながるという教えを伝え続けています。

◇デビュー。
7月に迎えた60期生たちの夢の初舞台。ALOHAの精神とともに、ひまわりのような明るさでデビューを果たしました。
幼いころからずっと憧れていたフラガール。その「夢」を諦めることなく追い続けてきた彼女たち。その陰には、長い間そばで応援し、支え続けてくれた大切な家族や友人たちがいます。
フラは感謝の表現でもあります。彼女たちの踊りからは、フラに出会えた感謝、支えてくれた愛すべき人たちへの感謝、何よりも夢の舞台に立っていることへの感謝の気持ちが伝わってきました。
彼女たちのフラガールとしての歩みはまだ始まったばかり。たくさんの感動と希望、そして元気と勇気を、このいわきから多くの人々に届けてくれるでしょう。

〔ALOHAの精神〕
フラガールが大切にしている精神があります。皆さんもよく耳にするALOHA(アロハ)という言葉。
A(アカハイ)…優しさ、L(ロカヒ)…調和、O(オルオル)…心地よさ、H(ハアハア)…謙虚さ、A(アホヌイ)…忍耐の意味を持っており、この気持ちを抱き続けることで、自分にも他人にも愛情を持って大切にする、という精神です。
とても短い言葉ですが、たくさんの想いと奥深さが詰まった素敵な言葉です。

◎60期生　MOMOKA　埼玉県出身
フラガールになるという夢は、小学5年生の時に初めてショーを観た時から1度も変わりませんでした。大好きなこの場所に毎日いられることが本当に幸せです。「誰からも尊敬され、踊りも笑顔も心も美しいフラガール」を目標に、今後も努力を重ねていきます。
「一山一家」という言葉にもあるように「Ohana」の絆を忘れずに、いわきの地で頑張っていきます。

◎60期生　MIMI　埼玉県出身
スパリゾートハワイアンズの歴史には、さまざまな困難や苦難があったと学びました。これまで長い間、大切に守り抜かれてきたこの場所で、フラガールとしてフラの魅力を伝え、次の世代へ引き継いでいきたいです。
辛いことがあっても、同期でお互いの苦手なことを教え合ったり、一緒に乗り越えていくことができる、そんな仲間に出会えたことも幸せの一つです。

◎60期生　NOZOMI　東京都出身
震災やコロナ禍など、自らが大変な時でもずっと踊り続けてきた先輩方がいたからこそ、私たちは60期生として学院に入学できています。
デビューステージでは、これまで支えてくれた家族や友人、たくさんのお客様に感謝の気持ちを込めて、同期との絆を感じながら踊ることができました。これからも「心に響くフラガール」を目指し、精進してまいります。

◎60期生　YUMENO　茨城県出身
小学1年生の時、先輩方の温かい笑顔や美しい踊りに惹かれ、フラガールへの夢を抱きました。
幼い頃から大好きなフラをずっと続けさせ、夢を応援してくれた家族に、心から感謝しています。フラガールに出会い、大好きなフラを仕事にできたことは、私の人生において宝物です。憧れの存在だった先生方に教えていただけることもとても幸せです。