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自治体の皆さまへ

〔特集1〕大切ないのち・暮らしを守るためにーいわきの医療ー(1)

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福島県いわき市

■101万5千人
この数字は、令和4年に市内の病院(診療所除く)に外来で訪れた方の延べ人数です。
医師・看護師などが昼夜を問わず尽力し、医療を必要とする多くの人たちに対し、献身的な治療や看護が行われ、日々その大切な命を懸命につないでいます。
しかしながら、本市のみならず、多くの地方都市では、医師不足という深刻な課題を抱えています。
本市では、こうした喫緊の課題に対し、市医師会や市病院協議会と連携して、地域医療全体が一丸となってその弱点を補っています。
さらに、将来に向けた取り組みも始まっています。市内中・高生や県立医科大学の学生を対象とした医療体験・セミナーの実施など、医療人材の育成に積極的に取り組んでいます。
目の前の患者さんに適切に向き合いながら次世代の医師の育成にも力を入れている、いわきの医療。
本特集では、こうしたいわきの医療の現状と将来に向けた取り組みについてお伝えします。

◇医療が前進
いわき市長
内田 広之
本市の救急搬送時間は、福島・郡山に比べ6分程度長く課題ですが、ここ3年でそれを2分程度短縮できました。もっと縮めたいです。
医師着任は、昨年度、市医療センターに救急科、眼科、麻酔科など、福島労災病院には整形外科に3名が着任。市内に脳神経外科、さらに今年度には整形外科、眼科の診療所も開設。産婦人科の充実にも努めています。
研修医は毎年約20名が市医療センターで研鑽しています。一昨年、市医療センターでドクターカーの運用を開始したほか、昨年には手術支援ロボット「ダビンチ」も導入。
いわきの医療が着実に前進しています。

◇健康と生命を守る
市医療センター院長
相澤 利武
医療を取り巻く環境は、感染症への対応や医師の働き方改革の適用が間近に迫るなど、大きな転換期を迎えています。
このような中、当センターが地域の中核病院として引き続き高度先進医療や救急医療等を提供していくためには、今後も地域の医療機関などの皆さまと手を取り合いながら、地域全体で患者さんを治療し、支えていくことが重要です。
当センターは、市民の皆さまの健康と生命を守る「最後の砦」として、さらなる進化を目指します。

Q.少しでも早く救命する取り組みってあるの?
A.重篤なケースに対応し、1秒でも早く救急救命活動ができるように、市医療センターで「ドクターカー」を導入しています。

◎ドクターカーとは?
医師が直接現場に急行することで、病院に搬送する前から治療できるように導入されたのがドクターカーです。
現場に到着した段階で初期治療が開始でき、また、搬送中に患者さんの状態を把握できるため、病院に着いた時には万全の準備体制で受け入れることができます。
市医療センターでは、令和4年10月から運用し、これまでに100件の出動がありました。(R5.12月時点)

Q.いわきの診療医って増えてるの?減ってるの?
A.市医療センター、民間医療機関ともに、新たに医師が着任しています。

ここ数年で、市医療センターでは、救命救急センター・循環器内科・眼科・麻酔科で新たに医師が着任しました。さらに、市内診療所では、内科・脳神経外科・心療内科・整形外科・眼科・歯科が新たに開設されました。

◎いわきの医療に貢献したい
高坂脳外科クリニック
金子庸生 医師

以前は茨城県の病院で勤務していましたが、いわき市の医療を充実させたいと考え、いわきでのクリニック開業を決意しました。
以前と比べ改善してきていますが、診療所と病院での患者さんの受け入れをもっとスムーズにしたいと考えています。地域内で患者さんの治療を完結させる、医療の地産地消じゃないですけれども、そういった面で少しでも一助になりたいですね。そして、患者さんが安心して暮らせるまちにしていきたいです。

Q.最近耳にするDMAT(ディーマット)ってなに?
A.大規模災害時に災害派遣医療チームとして、被災地で医療活動を支援するチームのことをいいます。

令和6年能登半島地震の被災地へ向けて、本市からは常磐病院4名および市医療センター5名のDMATが先遣隊としてそれぞれ出動し、自衛隊ヘリの患者搬送の支援などを行いました。(R6.1.15時点)

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