■「伝え、未来へ」紡ぐ
何年経っても忘れてはいけない。
あの時の悲しみ、苦しみを
二度と繰り返さないように私たちは、この記憶を風化させず、
伝え、未来へ紡いでいく。
無数の星が暗闇を照らすように
私たち一人一人の教訓が
未来を照らせるように。
当たり前の日常が突然失われた日。
戦後最大の自然災害。その災害から一日一日を一生懸命に生き抜いてきた私たち。
復旧から復興へ。復興から創生へ。13年という月日を経て、その歩みは着実に進んでいます。しかし、年月が進み、復興が進むことで、同時に「記憶の風化」も進んでいます。
多くの命と希望が失われた日。
そして、さまざまな教訓を胸に刻んだ日。その教訓を風化させず、次代に伝え、未来へ紡いでいくことが、今を生きる私たちの使命ではないでしょうか。
東日本大震災を知らない、経験していない子どもたちはこれからも増えていきます。記憶と教訓を伝え、防災への意識を心に深く刻む。同じような悲しみを決して繰り返さないために。
震災から何年経とうが、今の日常が当たり前ではないことを知っている私たち。
だからこそ、未来へ。
この日があるから未来へ。
■祈りに包まれた一日 教訓を胸に、未来へ
ーいつまでも忘れないー
いわき市長
内田 広之
あの日から13年。
大震災で犠牲になられた御霊に哀悼の誠を捧げます。月日は流れても、災害の教訓をしっかりと継承します。
能登半島地震、昨年の台風13号、令和元年の台風19号など、近年、災害は激甚化・頻発化しています。
災害に強いまちづくり、人づくりに取り組み「逃げ遅れゼロ」、「災害死ゼロ」を果たすことこそ御霊へのご供養でもあると、3・11の節目に改めて強く認識しました。
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