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〔特集03〕「生きる力」を教育から Vol.5(最終回)

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福島県いわき市

■学びをその先へ
数十年後の未来。今の子どもたちがその社会に適切に対応し、豊かな人生を切り拓くためには、どのような力を身に付けるべきか。そのために必要な「学び」とは何か。
本特集では、これから求められる「学び」を実践する学校・教諭の取り組みの一部を紹介します。

◇ICTは文房具
ー夏井小学校ー
夏井小では、ICT(情報通信技術)を効果的に活用し、思考力・判断力・表現力を高めるための先進的なモデル構築に取り組んでいます。課題に対して、自ら考え、共有・共感・判断し、自信を持って表現する。こうした主体的な学びの促進と協働的な学びの充実に向け、各学年、そして児童一人一人の能力や個性に応じた学習が展開されています。限られた時間の中で「生きる力」をいかに育めるか、そのカギを握るICTの活用は、もはや文房具と言っていいほど身近で重要な手段です。

◇対話型の学び
ー平第一小学校ー
小学4年生の担任を務めるとともに、市教育委員会の国語科における調査研究委員も務めている鹿目教諭。その授業には、大きな特徴があります。児童たちは、どの授業でも積極的に自分の思いを伝えたり、他者の意見・考えに共感したりしながら、全員でゴールに向かっていきます。ポイントは「対話型の学び」であること。正解を教えるための授業ではなく、正解を導くためのコーディネート。こうした全員参加の楽しい授業づくりを第一に考え、児童に達成感や自己有用感を持たせたり、助け合いの心を育んだりしながら、一人一人の豊かな成長につなげています。

◇探究力で地域課題解決
ー好間中学校ー
好間中では、防災をテーマとした総合学習に全学年で取り組んでいます。1年生は「自助」のための防災ハンドブック作り、2年生は「共助」のための防災マップ作り、3年生は「公助」のための避難所運営などを実施。こうした学びを生かしながら、地域とのつながりで新たな学びを創造する、その探究心こそが地域課題の解決へつながっていきます。昨年の台風第13号の際には、適切な避難行動につながり、避難所となった同校において率先して運営に協力するなど、防災教育の成果が着実に現れています。

◇English is a key to open the new world
ー内郷第一中学校ー
「英語は、新しい世界を広げるための鍵」、こう話す宮﨑教諭。英語教育の重要性は年々増し、中学生に求められる英語力も大きく変化しています。こうした中で、生徒たちが主体的に英語学習に取り組めるよう、単元ごとの「ゴール」と「超えるべきハードル」を明確に設定し、それを超えるためのさまざまな仕掛けづくりにICTを積極的に活用しながら取り組んでいます。
2年生の授業を取材した際には、会話のほとんどが英語で行われており「英語を学ぶ」というより「英語で学ぶ」という生徒一人一人の意識の高さが印象的でした。

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