いわきが持つ、スポーツエンターテインメントの力。その力で地域の魅力をさらに高め、スポーツだけでなく、さまざまな分野・領域への好循環を生み出すため「いわきFC新スタジアム構想」が動き出しており、その取り組みについて、市長に報告がありました。
いわきFCは、民設民営のスタジアムを基本として、新スタジアム検討委員会IWAKI GROWING UP PROJECT(通称I.G.U.P)を立ち上げ、まちづくりの土台となれるように「なぜ作るか」を大切に考えてきました。
市民の方の声をより多く聴くために「スタジアムボイス」の収集も行ってきました。こうして集まった千を超える一つ一つの声と思いを実現するため、1年にわたってスタジアムの在り方、そして地域の未来について、さまざまな年代のメンバーが集い、真剣に考えてきました。
本特集では、I.G.U.Pの活動で見えてきたスタジアムの姿やビジョンをご紹介します。
■スタジアムに求める4つのビジョン
1.まちの構造を変えるスタジアム
起業や研究、まちづくりなど、誰もがチャレンジできる環境を備えることで、地域の構造を変える力にする。特に若者たちが地域を知り、人と出会う場にしたい
2.常に時代の先をゆく可変的スタジアム
最新のテクノロジーを使って観戦できたり、用途によって動かしたりできるスタジアムとすることで、誰もが楽しめ、滞在できるようになる
3.教育・学びを支えるスタジアム
誰もが地域の「プレーヤー」だ。それぞれが探究を深め、対話を続けられるラボ機能を持たせることで、いろいろな人たちが学び合えるスタジアムに
4.人が集い「偶然の出会い」が生まれるスタジアム
日常生活ではあまり出会うことのないさまざまな人たちとの出会いにあふれ、かつ日常的に集まれる場所が必要だ。居心地がよく、立ち寄りやすいスタジアムがいい
■ユースプロジェクト
未来志向のスタジアムに、未来の主役である子どもたちの声は欠かせません。
I.G.U.Pは「自分で地域と関わりたい」と集まった小学生から30歳未満の若者が参加した「ユースプロジェクト」を通して「こんなスタジアムあったらいいな」をテーマに対話を深めました。「スタジアムに求める4つのビジョン」にはそんな子どもたちの思いも込められています。
子どもたちがいわきと向き合って紡がれたメッセージには、夢と希望、そして未来が詰まっています。スタジアムは、決して「スポーツ観戦の場所」だけではありません。「地域共創のエンジン」として、子どもたちとともに成長するスタジアムを目指して、このいわきにさまざまな魅力と価値を作り出せるよう、考えていくことが重要です。
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