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〔特集1〕「おかえりなさい」̶いわきで輝く、人と仕事―(1)

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福島県いわき市

「行ってらっしゃい」
「ただいま」
「おかえりなさい」
これまで、数え切れないほど、この言葉を交わしてきたでしょう。
しかし、この言葉たちは決して、家族や友人だけの間で交わされるものではありません。
いわきで生まれ、育ち、学び、たくさんの思い出を胸に、ふるさとから巣立った日。
そのふるさとに帰ってきた時に胸を張って「おかえりなさい」と言える「まち」になりたい。
そのために、いつでも安心して、希望を持って帰ってきていただけるよう、産学官が連携し、さまざまな取り組みを行っています。
本特集では、いわき市で働くことや創業するという道を選んだ方の意志、それを市の内外から見守ってきた方々の想い、後押しする支援制度などを紹介します。

■ふるさとに恩返しをするZ世代のプライド
風力発電メンテナンスというインフラ、そして未来を支える仕事に誇りを持っています。
僕が、そんな風力と出会ったのは、福島高専4年生時のインターンシップでした。そこで初めて、東日本大震災からの復興と産業再生に向けた国家プロジェクトがこのいわきでも展開されている事を知りました。高専で学んだことを生かし、復興にも貢献できる、とてもやりがいのある仕事だと感じ、(株)北拓に入社しました。
再生可能エネルギー先駆けの地として、いわきを含む福島県内には、全国有数となる風力発電機が今後導入されていきます。
僕の夢は、福島のエリアリーダーとなって、福島の風車を安全・安心に稼働させ、地域産業を活性化させながらクリーンな電力で地域を明るく照らしていく、そんなエンジニアになれたらと考えています。そのためにも全国を渡り歩き、経験と技術を積み、いわきに戻って恩返しができるよう、将来のための〝今〞を精一杯頑張っていきます。
社会人となって全国各地を見てきたからこそ、改めて「いわき」の魅力に気付かされます。都心からも近く、気候が温暖で住みやすい。そして、何よりも、成長産業に関わる魅力溢れる企業が多く存在します。僕らZ世代がいわきを盛り上げ、ふるさとに恩返しができるよう、プライドを持って挑戦していきます。

(株)北拓 芳賀健太郎さん
2022年3月、福島高専の電気電子システム工学科を卒業後、同年4月に国内有数の風力発電メンテナンスサービス企業である(株)北拓(本社/北海道旭川市)に就職。風力発電メンテナンスの技術者として、再生可能エネルギーの供給を支えています。

2021年9月、東北エリアにおける風力メンテナンス総合拠点として四倉中核工業団地に福島支店をを設立。

◇先輩メッセージ
(株)北拓 営業部次長
菅原俊貴さん
私は、福島エリアの統括責任者として、四倉中核工業団地にある弊社福島支店に常駐しています。いわきに対する熱い想いを持って、日々研鑽を積んでいる芳賀くんの姿はとても頼もしく、ここまで地元のためにと頑張れる若者は稀有な存在ではないでしょうか。地元の将来を考え、自分がどう関わるか、まるで地元で育った人の特権のようで市外出身の私からは羨ましくも思えます。
弊社は、地元の復興への強い想いに触れ、支店進出や地元企業との連携により、その気持ちに応えていければと考えています。福島支店を構えた本質的な意義を理解し、現場経験に加え、技術開発や地元企業との対話など、新たな経験を積むことも重要となります。彼にはそうした経験を積んでもらい、いつか自分の後継者として、このいわきを背負って立つ存在になってほしいと願っています。

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