〔特集1〕「おかえりなさい」̶いわきで輝く、人と仕事―(2)

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■いわきって実は、若い人がチャレンジしやすいまち
私がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用して、いわきの魅力を発信する活動を始めたきっかけは、福島高専ビジネスコミュニケーション学専攻科一年生の卒業研究でした。
SNSを通して、ある選挙啓発運動を社会実験する機会を頂き、ターゲットが求める情報は何か、より伝わる発信とは何か、試行錯誤を繰り返しました。結果として、投票率に貢献しただけでなく、フォロワーも確実に増え始め、SNSが効果的な媒体であると再認識することができ、これを何かビジネスに変えられないかと考えるようになりました。
まだまだ起業したてですが、徐々に仕事の依頼も増え始めており、「週末にここに行きましたよ」とか「この情報すごいためになりました」という声を頂くことも多くなり、とてもやりがいを感じています。
これまでの取材を通じて、いわきの仕事や人、そしてまちの魅力について、たくさん触れてきました。その中で感じたことは、若者がチャレンジしやすいまちであることです。
私たち(株)LOCOの新たなチャレンジは、企業の魅力をさまざまな視点から見つけ出し、SNSを戦略的に活用した情報発信につなげていくことです。企業活動のどのようなポイントが世間に刺さるのかを的確に見つけてPRすることで、地域企業のブランディングにつなげていきたいです。
さらには、いわきの楽しみ方などを海外留学生や外国の方にも発信し、インバウンド効果を狙った取り組みも面白いと考えています。
時代に合った発信の仕方についても日々チャレンジするとともに、いわきで働く若者、そして一度は地元を離れたとしても、また帰ってきてもらえるような魅力を精一杯発信していきたいです。
いわきには、ビジネスの可能性がたくさん眠っていて、そこにチャレンジした成果が「まち」の魅力に直結します。これは都会では味わえない大きなやりがいだと思います。ふるさと「いわき」の魅力を多くの方々へ届けられる喜びと誇りを胸に、これからも自分たちらしく活動していきたいです。

(株)LOCO　代表取締役　佐藤桃香さん
本年3月、福島高専ビジネスコミュニケーション学専攻科を卒業し、同年4月に(株)LOCOを設立。
Z世代が集結し、SNSを活用していわきの魅力を発信するとともに、市内企業のPR動画作成や市内企業と求職者とのマッチング支援を行っており、日々若者目線からの情報発信に奮闘しています。

Locoメンバーが実際に取材して体験したことを皆さんにお届けしています。
Loco iwakiと一緒にいわきを盛り上げましょう!

◇(株)LOCO取締役/公認会計士
自身も公認会計事務所を創業
栗林利紗さん
私は、取締役として彼女と一緒に(株)LOCOを経営しています。
初めて彼女と出会ったのは、当時非常勤講師として初めて福島高専の3年生を持つようになった時です。彼女は、学生時代からSNSの見せ方などに敏感でインプット・アウトプット能力が非常に優れている印象でした。
現在は、仕事の良きパートナーであり、実の妹のようにかわいい存在です。共通している点としては、自分たちが納得したもの以外は絶対世の中に出さないということ。
今後も都心と地方における情報格差の穴埋めになる存在として色々なことにチャレンジしてほしいですし、「いわきに住んでいる一人一人を主役」にする、そんな存在になってほしいと願っています。