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写真が語る「いわき」の歴史

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福島県いわき市

■「洞門(どうもん)」という名のトンネル
御斎所街道(ごさいしょかいどう)(主要地方道いわき―石川線)は浜通りと中通りを結ぶ重要路線です。このうち、御斎所山付近では鮫川が深い谷に刻んで流れ、道路もこれに沿って縫うように隘路(あいろ)となっていて、その頂点に御斎所峠が控えていました。道路は明治23(1890)年頃、大がかりな改修が行われ、峠から東へ300mほど下った場所には延長10m余の「御斎所洞門」が掘られました。
洞門は昭和61(1986)年8月に取り払われ切り通しへ。次いで、新たに直線化の道路建設が進められ、峠部分には直線の「御斎所トンネル」(延長685m)が完成。切り通しとなった部分も新たに延長177mのトンネルが掘られ、平成12(2000)年12月に完成しました。
すでに「御斎所トンネル」があったことから、このトンネル名称は昔の名前である「御斎所洞門」と名づけられました。
(いわき地域学會 小宅幸一)

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