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夏休み!夏の歴史探訪(れきしたんぼう)パート1(ワン)

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福島県二本松市

今年も「夏」がやってきました。
今月号は、二本松市内の歴史探訪。
4~5千年も昔(縄文時代)の二本松の様子が分かるスポットを紹介します。

■県史跡「原瀬上原遺跡」
昭和43年、ブドウ園造成工事中に、たくさんの遺物が出土したため、発掘調査を行いました。
その結果、縄文時代中期の竪穴(たてあな)住居跡18軒が発見されました。そのうち12軒が「複式炉(ふくしきろ)」を伴う住居跡であることが確認されました。
それまで、複式炉は、いずれも単独で発見されていましたが、この遺跡の調査によって、複式炉が縄文時代中期の住居跡に普遍的に備えられることが明らかになりました。
また、県内における縄文時代の住居跡のなかで、最初に集落跡として確認されたのも原瀬上原遺跡です。
昨年度、市民との協働による地域づくり支援事業を活用して、老朽化が進んでいた竪穴式住居1棟が8年振りに修復されました。

◇どうやって修復したの?
1.茅(かや)の刈り取り、茅集め
2.既存の茅を外していく
3.腐った骨組みを交換
4.骨組みに新しい茅を葺(ふ)く
5.木枠で押さえながら成形
6.屋根の竹組みを製作
7.木枠を外しながら成形
8.仕上げの成形
※詳しくは本紙をご覧ください。

◇二本松市の主な縄文遺跡
(1)原瀬上原遺跡
(2)塩沢上原A遺跡
(3)郡山台遺跡
(4)石畑遺跡
(5)堂平遺跡
(6)上台遺跡
(7)高稲場遺跡

◇~複式炉~
竪穴住居の中に作られた炉。
火を焚(た)いた場所が二つあるので「複式炉」と呼ばれる。現代で言うところの「二口(ふたくち)コンロ」でしょうか?

◇Voice!
令和4年度原セ区長会
会長 髙宮 文作(たかみやぶんさく)さん
数年前に修復した竪穴住居も、年月とともに老朽化してきました。地区の区長になり「地域住民の拠り所でもあるこの遺跡を直したい」という想いを皆に伝えたところ、賛同してしてくれる方や協力をしてくれる方がたくさんいらっしゃいました。
今回は1棟のみの修復でしたが、目標は3棟の復元です。3棟の復元には多くの「茅(かや)」が必要になってきます。良い茅場があれば、ぜひ教えてください。

◇企画展「あだちの夜明け展」
縄文時代の謎解きコーナーもあるよ♪
普段見ることのできない、二本松市で発掘された「縄文土器」などを展示します。
期間:~7/17(月・祝)
※毎週月曜日は休館(月曜日が祝日の場合は、翌日が休館)
開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
会場:二本松歴史館第2展示室(にほんまつ城報館1階)
入場料:無料
※二本松歴史館常設展は有料です。

問い合わせ:
二本松歴史館【電話】22-3220【FAX】22-3228
文化課文化振興係【電話】55-5154【FAX】23-1326

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