■友好都市駒ヶ根市 市制施行70周年
長野県駒ヶ根市は、東に南アルプス、西に中央アルプスの3千m級の山々を望むことができる都市で、伊那谷の経済・文化の中心として、さまざまな産業に支えられながら「アルプスがふたつ映えるまち」にふさわしい山岳観光都市として発展してきました。
その駒ヶ根市が今年7月に市制施行70周年を迎えました。
本市と駒ヶ根市は、JICA青年海外協力隊の訓練所がある都市として、両市の連携と交流を深めるため、平成12年5月に友好都市協定を締結しました。これまで市議会をはじめ、商工・農業団体、消防団、スポーツ・文化団体、小学生の受け入れなど、さまざまな面で両市の連携、相互交流に努めてまいりました。
昨年は二本松の提灯祭りにも出店し、駒ケ根市の誇る名産品を提供いただきました。
これまでの交流で、行政はもちろんのこと、市民同士の心温まるふれあいを大切にし、大きな友好の輪を築けたことは両市にとってこの上のない喜びであります。
平成17年10月には「災害時の相互応援に関する協定」を締結し、お互いの連携の強化や協力関係の確立を図ってまいりました。
平成23年の東日本大震災では、給水車の派遣とともに、入手困難な災害復旧資材を支援いただき、設備会社の専門家を派遣して岳温泉の復旧にもご尽力いただきました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、二本松市民の避難者受け入れを要請した際には、駒ヶ根市長から「駒ヶ根市として二本松市民全員の避難を受け入れる。市長は災害対策本部長なので、市役所を動かないで対策の陣頭指揮を執って欲しい。」との返事をいただき、その友情が大変ありがたく、あふれる涙がとまりませんでした。
市民とともに育んだ70年の歴史や文化を継承し、未来へ向かって益々の発展と市民の皆様の幸せ、二本松市と駒ヶ根市との一層の友好交流を心から願っております。
二本松市長
三保 恵一
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