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健康通信

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福島県伊達市

■誰にでも起こり得る認知症 認知症って、どんな病気?症状や種類について理解しよう!
前号で認知症になる人の割合が年々増加傾向にあると説明しました。今回は、身近な脳の病気である認知症に早期に気付くことができるように、認知症の種類や症状をご紹介します。

▽どんな状態を認知症と呼ぶ?
脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、6カ月以上にわたって日常生活に支障をきたしている状態を認知症と呼びます。
認知症の特徴として新しい出来事を覚えるのが苦手になり、昔の話や、得意としていたことは忘れにくいことがあげられます。

▽主な認知症の種類
認知症にはさまざまな種類がありますが、代表的な認知症は4種類です。割合が最も高い(1)「アルツハイマー型認知症(67%)」を筆頭に、(2)「脳血管性認知症(19%)」、(3)「レビー小体型認知症(4%)」、(4)「前頭側頭型認知症(1%)」があります。
認知症は適切な治療や生活の工夫によって症状が改善したり、進行を緩やかにできます。次号では認知症の予防を中心に特集します。

(1)アルツハイマー型認知症
脳に「アミロイドβベータ」「タウタンパク」などの異常なタンパク質がたまり、脳が萎縮します。
新しい出来事を忘れるなどの「記憶障害」、時間や場所が分からなくなる「見当識障害」が起こります。

(2)脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血などで血管が詰まったり、出血することによって脳細胞に必要な酸素や栄養が送られなくなります。
障害される部位によって症状の出方が違うためもの忘れがあっても判断力の低下はみられないなどの症状があり、まだら認知症とも呼ばれます。

(3)レビー小体型認知症
脳に「レビー小体」という異常なタンパク質がたまり、神経細胞を破壊します。
ないはずのものが見える「幻視」や、手足の震えや小刻み歩行といったパーキンソン病のような症状が出ます。

(4)前頭側頭型認知症
脳の前頭葉や側頭葉の委縮により発症します。
人格が変わり怒りっぽくなる、思いやりといった社会性が低下するなどの特徴があります。

◆認知症の症状
○中核症状
脳の細胞が壊れることによって起こる症状。
・記憶障害、見当識障害(時間や場所がわからなくなる)
・理解や判断力の障害(一度にたくさんの情報を処理できない)
・いつもと違う出来事で混乱する
・実行機能障害(計画を立てて段取りできない)

○周辺症状
本人の性格、行動、心理状態で起こる症状。
・不安
・意欲の低下
・幻覚(ないはずのものがあると感じる、聞こえる、見える)
・妄想(現実ではないことを信じこみ訂正できない)

◆認知症ともの忘れの違い

◆認知症に関する相談
「認知症が疑われるが、医療につなげられない、どうやって受診させたら良いか分からない」など、困った時はお気軽に各地域包括支援センターへご相談ください。
・伊達地域包括支援センター【電話】551-2144
・梁川地域包括支援センター【電話】572-4872
・保原地域包括支援センター【電話】574-4774
・霊山・月舘地域包括支援センター【電話】586-1323
(月舘出張窓口(月)(水)(金))【電話】573-3113

問合せ:高齢福祉課地域包括ケア推進係
【電話】575-1125

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