文字サイズ
自治体の皆さまへ

健康通信

30/43

福島県伊達市

■メタボと生活習慣病
「健診会場で体重も血液も、おなか周りまで測られて、なんだかなぁ…。」そんな声が聞こえてきそうです。そもそもなぜ健診を受診するか。自分の健康のため、家族、孫の成長を見届けたいから…など、理由は人それぞれですが、おなか周りの測定も、実は生活習慣病と密接な関係があります。

◆伊達市の現状、健診結果から
○生活習慣病保有率割合

福島県と比べて、伊達市民は生活習慣病の割合が高い傾向にあります。生活習慣病をそのままにしてしまうと、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)や、QOL(生活の質)が低下してしまう恐れがあります。

■どの段階にいますか?生活習慣病のイメージ
レベル1
・不適切な食生活(エネルギー、食塩、脂肪の過剰など)
・身体活動・運動不足
・喫煙
・過度の飲酒
・過度のストレス

レベル2
ここでとどめたい!
・肥満
・高血糖
・高血圧
・高脂血

レベル3
・肥満症(特に内臓脂肪型肥満)
・糖尿病
・高血圧
・高脂血症

レベル4
・虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症など)
・脳卒中(脳出血・脳梗塞など)
・糖尿病の合併症(失明・人工透析など)

レベル5
・半身の麻痺
・日常生活における支障
・認知症

※イメージ図の詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

■将来の生活の質を維持するために
レベル2の「境界領域」での生活習慣の改善を!

◆自覚症状がないまま進行する
他の疾患の発症、進行といった合併症を起こしやすいといわれる生活習慣病。厚生労働省は糖尿病をはじめとする生活習慣病を、川の流れに例えています。川は上流から下流に向かって流れます。本紙の図でも、生活習慣病が進行していく様を描いています。反対に流れることはありません。
よく見てください。今の自分はどこにいますか?
大切なことは、今の状態でとどめること、下流に行かないことです。どの段階でも生活習慣の改善で進行、流れを抑えることができます。

◆新しいことが分かってきました
太っている人、痩せている人、個人差はありますが、みな脂肪がついています。そしてその中には脂肪細胞というものが存在しています。脂肪細胞は体の中で余ってしまったエネルギーを、普段から貯めたり出したりしています。体に影響を与える物質(別名サイトカイン)が出ており、BMIが25を超えると、どうやら血液中で悪さをするようです…。でも大丈夫!健診を受ければ目に見えない血菅の中の様子がわかります。今の自分の血管がどの程度なのか、傷んではないか、確認しましょう。

■脂肪細胞ってね
〜脂肪をため込むだけではないのです〜
体に影響を与える物質(サイトカイン)を出している

◆善玉サイトカイン
(BMI18.5〜24.9)
・血糖値を下げるホルモンの働きを良くする
・血管を炎症や動脈硬化から守ってくれる
・「おなかいっぱい」を教えてくれる
・エネルギーになる脂肪を必要に応じて出し入れしてくれる

◆悪玉サイトカイン
(BMI25以上)
・血糖値を下げるホルモンの働きを悪くする
・血管に炎症を起こしやすくする
・血圧を上げる
・細い動脈を固くする
・血管の中で血の固まりを作る

BMI25超→悪いサイトカインがたくさん出る
BMIとは…身長と体重の割合(体格指数)。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができます。

◆健康のお手伝いをしています
一人一人が元気に暮らせるお手伝いをしています。お気軽にご相談ください。

○健康相談(平日8時30分〜12時、13時〜17時)
場所:保原保健センター
内容:健診結果の見方、健康に関する相談(体、心、食事、運動など)

○出前講座(曜日・時間応相談)
場所:交流館や集会所
内容:認知症、血圧、塩分についてなど
※いずれも無料で、随時受け付けしています。

問合せ:健康推進課 地域保健係
【電話】576-3736

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU