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自治体の皆さまへ

[特集] こども食堂へ行こう めぐる、食堂(3)

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福島県伊達市

■第3章 食堂に加わる
「こども食堂」に関わる人の数も増えてきた
授業の一環で「こども食堂」に挑戦する動きも出てきた
こども食堂を応援する・参加するさまざまな方法とは?
市内の各こども食堂には調理や配膳を手伝う子どもたちがいます。大人たちに声をかけられ、地域の人と触れ合う貴重な機会となっています。

◇教科書で学べない地域の実情
聖光学院高等学校普通科福祉コースでは、今年初めてこども食堂に挑戦することになりました。授業を担当する石田安広教諭は「地域の課題は教科書からは学べません。こども食堂への挑戦で地域の実情を知り、成長しても地元で活動できる大人になってほしいと考えています」と理由を話します。
7月中旬、佐藤惠子さんと伊達市社会福祉協議会の鈴木千夏さんが講師となり授業をしました。「こども食堂でできるボランティアは何か」を考えるワークで、「話し相手になることもボランティアの一つ」という意見が生徒から挙がりました。惠子さんは、こども食堂に一人で来た男性に声をかけたら「声をかけてもらえてうれしい」と喜ばれたエピソードを紹介。「誰とも話さないで一日を終える人もいます。話し相手になることもとても大切ですね」と伝え、こども食堂に取り組む生徒たちの背中を押しました。

◇聖光学院普通科福祉コース
「しんしん食堂」―地域ふれあい食堂―
日時:8/1(火)11時30分〜
場所:伊達ふれあいセンター(伊達市立図書館の建物)
料金:大人100円/子ども無料
献立:カレーライス、牛乳かん

■調理だけじゃないボランティアの形
「こども食堂」を応援しよう!
・応援(1)食材を提供する
缶詰や乾麺など、食べきれない食品はありませんか。「フードバンク」に無償で提供いただいた食品の一部をこども食堂で有効に活用しています。
・応援(2)募金に協力する
フードバンクなどでは生鮮食品を扱えません。肉などの購入や運営費など、さまざまな費用がかかります。募金などの協力もボランティアになります。
・応援(3)自分もまざる
こども食堂の一員になって調理や配膳などを手伝ってみたい!という人は、手伝いたい食堂の人に、直接相談してみてください。
・応援(4)まずは食べる!
まずは食べに行ってみることも応援の形。まずはご飯を食べたり、おしゃべりをしたりして楽しみましょう。

◇フードバンクとは
企業や団体、市民の皆さまから寄付された食料などを、困っている人に無償で提供する取り組みです。
受け付けている食品:缶詰、アルファ米、パックご飯、インスタント食品、レトルト食品、菓子など
お受けできない食品:生鮮食品、賞味期限が1カ月未満のもの、開封したもの

フードバンク連絡先(食材を提供したい・提供してほしい人)問合せ:伊達市社会福祉協議会福祉課
【電話】024-576-4050

◇コラム
・こども食堂はフードロスを減らすことにも貢献
社協の「フードバンク」のほか、JAふくしま未来伊達地区本部でも同様の「フードドライブ」や、直売所で売れ残った農産物を生産者に提供してもらい、こども食堂に届ける取り組みをしています。

■自分の存在が誰かの元気になる感謝の気持ちやご縁がめぐる地域のみんなの居場所こども食堂に、行こう
「よく来たね」「外は暑かったでしょ」「おかわりどう?」と声がかけられ、「ごちそうさま」「ありがとう」「おいしかったよ」と声を返す。何気ないやりとりにホッと心が温まる。こども食堂はみんなの居場所です。いろいろな人がいるからこそ豊かな交流が生まれます。あなたもその一員に加わってみませんか。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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