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市民の小部屋

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福島県伊達市

■#幸せがじゅずつなぎになるリレートーク
伊達市に住んでいる人が、今話したい人と対談し、実際につながりを作っていくコーナーです。誰とどのようなことを話すのか、台本はありません。地域おこし支援員として活動する佐藤紅里さんがつないだのは、霊山で食事処・宿屋「風知草(ふうちそう)」を営む樋口高志さん。まるで江戸時代にタイムスリップしたような古民家で、話も弾んだようです

#21 樋口高志(ひぐちたかし)×佐藤紅里(さとうあかり)
樋口高志…昭和47年生まれ。福島県川俣町で農業の研修を受けた後、伊達市に移住。築250年の一軒家を改装し、「風知草」を開業。田舎料理の提供だけでなく、宿屋も開業。
佐藤紅里…平成12年生まれ。宮城県仙台市出身。地域おこし支援員として活動中。富成地域を拠点とし、さまざまなイベントを立ち上げる。

佐藤:なぜ伊達市霊山町で食事処・宿屋「風知草」をやろうと思ったのですか?
樋口:伊達に来る前、大阪で暮らしてたんですよ。地面に近い暮らしをおぼろげながら夢見てたら、福島県で農業研修があったの。本格的な農業を体験してみたら火がついて、仕事を辞めて伊達市に来たんだよね。
佐藤:それはいつ頃ですか?
樋口:平成21年の話だから、その後の東日本大震災は大変だったね。避難指示がでた地区もあって、ちょっと離れようかと考えた時があったんだけど、諦めたくなくて、5年かけて建物を直したんだ。平成26年に食事処を始めて、今年から宿屋を始めました。
佐藤:困難に負けずすばらしいです。風知草の由来は何ですか?
樋口:風知草って庭にも生えてるイネ科の草があるんだけど、草の揺れで風を感じるのが風流で、言い心地もよかったので。もっとかっこいい由来があればよかったんだけどね(笑)
佐藤:すばらしいです。宿屋の顧客層も聞いていいですか?
樋口:首都圏からも人が来てくれて、こういう環境をものすごく喜んでくれて。訪れた人が、星がすごい出てるって言うんだよね。夜はフクロウが「オホーホー」って鳴いてるよ(笑)
佐藤:あはははは(フクロウのモノマネが笑いのツボにハマる)気を取り直して…移住者の立場として伊達市の魅力を教えてください。
樋口:山の静かな環境を享受しつつ、不便さを感じないところが魅力だと思いますね。
佐藤:ちょうど良い田舎ですもんね。最後に樋口さんにとっての幸せを教えてください。
樋口:スケールの大きい話だね(笑)首都圏にいる時は、心の隙間を消費で埋めていくみたいな感じだったんだ。こっちの暮らしの環境もそれは多少あるよ。でも、自分で食べるものは自分で作るとかさ。完全に自給ができないにしても、暮らしの中でそういうのを取り入れて暮らすというのが一番かな。あと、少しの友達。地域の人とか。つながりがあって、暮らしがあれば幸せなんじゃないかな。

次回のトーク:国分喜行さん(フェルムナチュレールコクブン)×樋口高志さん

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