■2023/2024フリースタイルスキー・モーグル ワールドカップ 出場 菅野柊伍さん(霊山地域)
2026年オリンピック出場の前提となる「ワールドカップ出場」の目標を果たした菅野さん。挑戦を続ける菅野さんに、モーグルの魅力と、12月中に海外で数日にわたって行われる大会前に、意気込みを聞いた。
▽モーグルでしか見られない世界
まだ世間的にはメジャーとはいえませんが、雪の中を駆けていく爽快感や見ている人の心を掴(つか)むようなシーンが非常に魅力的なスポーツだと感じています。
▽モーグルと生きる
モーグルは採点スポーツなので、客観性が重要になります。そのため、主観では良い滑りでも客観的に見てよくない滑りということがあるので、主観と客観を擦り合わせるのが大変なこともありました。
非常に難易度の高いスポーツですが、現役を続けているうちはモーグルが生活の軸となり、その周りにそれ以外の生活が形成されていると思っています。
▽W杯出場が決定して
正直あまり実感が無く、出られるのかくらいにしか思っていませんでした。
ですが、日数が近づくにつれて少しずつ実感が湧き始めました。世界のトップレベルの選手達が集まる大会のため、その中で爪痕を残せるように最善を尽くしていきたいと思います。
▽恩師と周囲の応援に応える
現在、会津高原たかつえスキー場をホームとして練習をしています。そこで私に指導してくださるのが長野オリンピックモーグル日本代表の原大虎(はらだいご)コーチであり、多くの技術を伝授していただいています。
また、周囲のモーグル選手やコースを整備してくれる方々からの激励や支援が力になっています。
応援をいただいた方の思いも背負い、福島県の代表としてがんばってまいりますので、応援よろしくお願いします。
菅野さんの活躍は「菅野柊伍後援会ホームページ」をご覧ください。
◇Profile
かんのしゅうご
2000年生まれ。23歳。会津若松市で生まれ、2歳からスキーを始める。7歳の時に伊達市へ転居し、小国小学校を卒業。モーグル観戦の際、急斜面を猛スピードで駆け抜ける選手に圧倒され、モーグルの道に進む。
◇フリースタイルスキー・モーグル
雪面に規則的なコブが配置された急斜面での滑走を、ターン技術60%、エアー(ジャンプ)演技20%、ハイスピード20%の3要素で審査され、点数を競う。競技人口や性質上、年齢区分や地区大会はなく、非常に難易度の高いスポーツ。
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