■「吉祥のお正月料理」Auspicious Meals of the New Year
皆さんは毎年おせち料理を食べますか?
アメリカ人の私からすると、家で作るとたくさん時間がかかり、買うと結構な値段なので、おせち料理は豪華で贅沢(ぜいたく)なイメージがあります。しかし、私が生まれ育ったアメリカ南部のお正月料理は真逆です。「元日に粗食をすれば、年中美食ができる」という表現があり、昔から安く買える4つの食材を食べるのが一般的です。それは、黒目豆(くろめまめ)、コーンブレッド、カラードグリーン、豚肉です。しかもおせち料理のように、一つ一つに意味があります。
黒目豆は、幸運と裕福という意味が込められています。色がアメリカのコインに近いからという説と、料理をすると膨らむので、富の拡大を象徴するという説もあります。コーンブレッドは、普通のパンと違って、コーンミールで作られているので黄色で、黄金を象徴します。カラードグリーンは、小松菜に似た野菜です。アメリカのドルのように緑色なので、お金を象徴します。そして、豚肉を食べる理由は、豚がキノコなどを探すときに、前を向きながら進むことから、人生における「前進」の軌跡を意味し、幸運になるといわれています。(ララ)
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