10月8日(火)、伊達市戦没者追悼式が行われ、戦没者遺族など66人が参列しました。式では、戦争で尊い命を失われた人々の御霊に対し、須田市長が哀悼の意を表しました。また、昨年に引き続き参加した市内中学校6校の代表生徒は「追悼の辞」を真摯に受け止め、参列者同様に黙祷(もくとう)と献花(けんか)を行いました。全員が、戦争と平和について改めて考える場となったようです。
◇「食べるものに困らない」「すぐお医者さんに見てもらえる」–その幸せを噛み締めて
昭和19年、私が2歳の時に父は出兵。終戦を迎えても日本に帰れず、シベリアで飢えと寒さの中、亡くなりました。終戦から79年、戦争の悲惨さを知る人も減り、私にできることは遺族として語り継いでいくことだと思っています。皆さんも映画「火ほた垂るの墓」を見ることからで良いので、少しだけ自分から戦争について考えてみませんか?
(伊達市遺族会連合会代表 齋藤美喜子(さいとうみきこ)さん)
◇故人、遺族の想いを心に
戦争の話は家族から聞くことができないので、今日初めて深く考えました。また、今の社会で生活していると、貧しかった暮らしが想像できないから、遺族の人たちの話が心に残りました。平気でご飯を残す現代だから、食品ロスを減らせるように考えて実行していきたいです。
(桃陵中学2年 小川昊汰(おがわはやた)さん)
◇多くの犠牲の上に今がある
教科書でしか戦争に触れたことはありませんが、だからこそ今日感じたことをつないでいきたいと思いました。現代でも世界のどこかでは戦争があって、自分にできることは小さいかもしれないけれど、人と助け合っていくことを大事に生きていきます。
(松陽中学2年 渡邉亜依香(わたなべあいか)さん)
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