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市民の小部屋

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福島県伊達市

■#幸せがじゅずつなぎになるリレートーク
伊達市に住んでいる人が、今話したい人と対談し、実際につながりを作っていくコーナーです。誰とどのようなことを話すのか、台本はありません。霊山で宿屋「風知草(ふうちそう)」を営む樋口高志さんがつないだのは、梁川町で自然栽培による農業を営む國分喜行さん。よく周りから「雰囲気が似てる」といわれるという、二人のトークをお楽しみください。

#22 國分喜行(こくぶんよしゆき)×樋口高志(ひぐちたかし)
國分喜行…昭和48年生まれ。自然栽培による農園「フェルムナチュレール・コクブン」を経営。主な作物は米・果物(ラズベリー・イチジク・柿など)・各種野菜類。
樋口高志…昭和47年生まれ。福島県川俣町で農業の研修を受けた後、伊達市に移住。築250年の一軒家を改装し、「風知草」を開業。

樋口:震災後に就農されてますが、道のりはいかがでしたか?
國分:始めたばかりの時は暗中模索でした。自然栽培は肥料や農薬を使わないので手間はかかりますけど、資材が高騰している時代には強い農法だと今は思います。当時は震災があったからこそ、離れないと決めたというか。腹を括った感じですね。
樋口:境遇が似ていて、國分さんは同志だと思っています。今後ともよろしくお願いします!
國分:僕もそのつもりでいます。古民家に関して樋口さんは大先輩ですからね(笑)
樋口:國分さんも以前は都市部で暮らしてたんですよね?今の農的な暮らしはどうですか?
國分:子育てするには最高の環境ですよ。小学1年生の息子が下校すると、一緒に畑に行って勝手に遊んでて。畑の状況もよく見てて、畑を一番見てるのが息子かもしれない(笑)。環境に育ててもらってる感じです。
樋口:自然に、自然へ着目する感覚が備わってくるのかなぁ。集落の人が見守ってくれていると感じることもありますか?
國分:いつの間にか下の家に遊びに行ってたりとか(笑)。近所の人々が受け入れてくださるので、すごくありがたいですね。
樋口:私は人間関係で苦労することがあり、流れ流れて、霊山で宿をしているけれど。自然の良い環境で仕事したいよね。
國分:環境はもちろん大事ですけど、一番大切なのは自分の心の持ち方なんじゃないかなって思いますね。利害抜きにして、お互い謙虚さを忘れずに接することができれば人間関係も良くなっていくと思います。
樋口:暮らしの中で大切にされていることはありますか?
國分:せっかくこういった環境の中で生活しているので、得られるものはできるだけ得て、返せるものはできるだけ返したいという気持ちは常に持っていますね。
樋口:國分さんにとっての「幸せ」とは何か聞きたいです。
國分:家族の仲が良ければ幸せです。幸せは、模索するものなので、結果ではなく、求めてる過程の中に見出すべきなんじゃないかなって思いますね。

次回のトーク:渡邊准庵さん(天王寺浄聖院)×國分喜行さん

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