■#幸せがじゅずつなぎになるリレートーク
伊達市に住んでいる人が、今話したい人と対談し、実際につながりを作っていくコーナーです。誰とどのようなことを話すのか、台本はありません。自然栽培農業を営む國分喜行さんがつないだのは、浄聖院(じょうしょういん)初代住職の渡邊准庵さん。本堂で心落ち着くトークになりました。※修行秘話などは、ぜひ動画でご確認ください。
#23 渡邊准庵(わたなべじゅんあん)×國分喜行(こくぶんよしゆき)
渡邊准庵…昭和48年生まれ。梁川町に真言宗醍醐派「天王山浄聖院」を開山。訪れる人を想い、そっと寄り添う住職。
國分喜行…昭和48年生まれ。自然栽培による農園「フェルムナチュレール・コクブン」を経営。主な作物は米・果物(ラズベリー・イチジク・柿など)・各種野菜類。
國分:仏門に入られたきっかけはなんですか?
渡邊:行き詰まっていたことがありまして。友人と出羽三山の月山(山形県)に登ったことがあり、頂上からの景色に感動したんですよ。人や取り囲むもののご縁があって、今の私は成り立っていると思い、他のものが「尊い」気持ちっていうんですかね?泣いたのを覚えています。それから仏教書を読むようになり、それが楽しいんですよ!
國分:どんなところが楽しかったんですか?
渡邊:仏教というと、ご法事とかのイメージがあるじゃないですか?お釈迦様が言ってるのは物事には原因があって、ご縁が重なって、結果が生じる。もう、それなんですよね。自分自身を見つめ直すということができるようになって、仏教の教えにはまっていったわけですよ。それからすぐに「お坊さんになりたいな」と思いました(笑)
國分:すごい進展ですね。僕が思うのは、人と人の間に自然があることが、仏教の教えにもつながることがあるかなと。
渡邊:お釈迦さまの教えは、自然界では純粋に知ることができますね。因果の法則は、種を植えることと同じなんですよ。植えても、放っていたら何もならないわけで。手間暇かけてお世話をしてあげて、それで良い実ができる。良い種まきを自分でまず行うことが大事ですよね。
國分:まさしくそうですね。今後、この地域でどのように活動したいか教えてください。
渡邊:人の役に立ちたい想いが強く、お寺を自分で開くのがベストなのかなという想いがあり、普通の民家をお寺にしました。いろんな人がね、「ちょっとお茶飲んで話してくるわ」くらいの感じで、本当に気軽に来ていただけるお寺にしていきたいですね。
國分:昔話に出てくるような、気のいいご住職のいるお寺。そんな感じの雰囲気ですよね。最後に、准庵さんにとっての幸せとはなんですか?
渡邊:いろんな幸せがあると思うけども、ニコニコ、生き生きとした皆さんのお顔を見られることが、私の幸せかなぁ。
次回のトーク:新井翔大さん(洋菓子店クリスカ)×渡邊准庵さん
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