【#幸せがじゅずつなぎになるリレートーク】
#24 新井翔大(あらいしょうた) × 渡邊准庵(わたなべじゅんあん)
伊達市に住んでいる人が、今話したい人と対談し、実際につながりを作っていくコーナーです。誰とどのようなことを話すのか、台本はありません。浄じょうしょういん聖院初代住職の渡邊准庵さんがつないだのは、クリスカ二代目パティシエの新井翔大さん。甘党住職が、”おいしい”を作り出す裏側の努力を深掘りします。
◇新井翔大
平成2年生まれ。東京の洋菓子店で10年間経験を積み、令和5年7月にUターン。梁川町にある洋菓子店「クリスカ」2代目パティシエとして活躍中。
◇渡邊准庵
昭和48年生まれ。梁川町に真言宗醍醐派「天王山浄聖院」を開山。訪れる人を想い、そっと寄り添う住職。甘党。
〈渡邊〉
ご実家がお菓子屋さんですが、パティシエを目指したきっかけから教えてください。
〈新井〉
親の後を継ぐって思ってきたわけではなくて。進路を決める時に、ふと父の持っているお菓子の専門書を見たんですよ。「あ、これかな」と自分の中で思ったんですね。自分の理想とするお店作りをして、自分の考えたお菓子を並べて、お客様に食べてもらうイメージをしたら、パティシエになりたいと思いました。
〈渡邊〉
お菓子屋さんも、修行が必要ですよね。大変だった時の話を聞いてもいいですか?
〈新井〉
下積み時代は、もう本当に厳しくて(笑)。お店の作業も流れ作業で、鉄板にクッキーを絞るスピードが遅れると、次の焼き担当に回せなかったり。焼き菓子作りにしても、見て覚える、教えられながら自分でやってみる、見られながら何も言われずにやってみる。それで終わりなんですよ。それ以降は完璧にやりなさいと。そこを補うために、仕事終わりにひたすら練習をするんです!
〈渡邊〉
私たちの場合は、「心の修行」になるけど。お客様から対価をいただいて商品を提供するわけだから、場数をこなす修行になるわけですね。今後の展望は、何か考えがありますか?
〈新井〉
30年以上続くお店を、2代目として「継続」させることです。受け入れてもらえるように、味を守り、少しずつ僕の味を理解してもらい、おいしいと思って食べてもらいたいです。
〈渡邊〉甘いものをどんどん提供して、すてきなものづくりをしていってください。すぐ近くで応援しています!最後の質問ですが、新井さんにとってズバリ幸せとはなんですか?
〈新井〉
僕にとって幸せって身近にあるものだと思うんですよね。例えば試作ケーキがうまくいったとか、お風呂に入ったとか、ベッドに入った瞬間の「今日も疲れたな…」も幸せです。パティシエは幸せをお客様に提供する仕事です。自分が提供した幸せの中で、お客様から「おいしかったよ」と言われた時、僕も幸せになりますね。
〈渡邊〉
幸せが続いていきますね。
次回のトーク:清水建志さん( 伊達物産株式会社) ×新井翔大さん
<この記事についてアンケートにご協力ください。>