「松前に咲く 伊達のハナモモ」
松前町は北海道唯一の城下町で“桜と歴史のまち”です。松前の桜は本当に素晴らしく、お城のある松前公園には250種1万本もの桜が、約1カ月間にわたり訪れる人の目を楽しませてくれます。
松前町とのつながりは、さかのぼること約200年。幕末、江戸幕府が松前藩を一時的に梁川に移封し、梁川が松前藩の領地となったことに始まります。
こうした歴史的関係から伊達市では、旧梁川町時代から唯一の“姉妹都市”として、これまで多くの交流を行ってきました。桃やマグロなど特産品の販売やイベントへの参加、中学生同士の相互訪問、そして伊達市が災害の時には職員の派遣や物資の提供などをしていただきました。また、松前町からはこれまで、200本以上の桜の苗木をいただき、今、市内の公園や公共施設などで市民の目を楽しませてくれています。
さて、今年は、松前町政施行70周年と、伊達市との姉妹都市締結40周年を迎えます。これまで松前町から受けた数々の御恩へのお返しと考えたとき、やはり“伊達市は桃”だということで、ハナモモの苗木180本をお贈りしました。
4月20日に開催された「松前さくらまつり」において、伊達市との友好の証として松前公園内に造成された「伊達花桃通り」に植樹されました。このハナモモが松前の地で元気に育ち、公園を訪れた皆さんに“伊達の桃源郷”を堪能していただければありがたいです。
伊達市から松前町までの距離は600kmあります。距離は遠いですが、心はいつも近くにある。これが松前町との変わらぬ関係です。これからも交流を深め、さらに良い関係を築いていきたいと思っています。
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