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市長コラム 第69回

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福島県伊達市

「梁川八幡神社に咲く “古代蓮(はす)”の里帰り」

はじめに、滋賀県草津市の紹介をします。草津市は日本最大の湖・琵琶湖に面し、豊かな自然と深い歴史があり、また交通の要ようしょう衝として利便性に富むまちです。クリスマスブーツ発祥の地でも有名です。
伊達市と草津市は、東日本大震災直後の平成23年5月、「草津ふるさとまつり」に伊達市が招待されたことをきっかけに交流が始まりました。平成26年11月に友好交流都市を締結し、草津市からは“琵琶湖の古代蓮”が記念として寄贈されました。現在は、梁川八幡神社参道入口に移植され、富野自治会と八幡様周辺整備協議会の皆さんの手で大切に育てられており、訪れた人の目を楽しませてくれています。
また、平成29年から“両市の未来は子どもたちが創る”との思いで、小学5・6年生が交互にお互いの市を訪れ学習と交流を行う「みらいKIDS(キッズ)にぎわい交流事業」を行っています。
今年は、草津KIDS10名を伊達市に迎え、伊達KIDS10名と2泊3日の合宿で交流を深めました。流しそうめんや桃狩り、SL乗車など、忘れられない一生の思い出になったと思います。
さて、今回訪ねてくれた草津KIDSは、草津市長より「古代蓮里帰り大使」という重要な使命を受けてきました。なぜかと言うと、八幡神社の蓮のふる里“琵琶湖の古代蓮”が原因不明で消滅してしまったからです。滋賀県や草津市が調査しましたが、「短期間での再生は事実上不可能」との結論となりました。そこで、草津KIDSは、伊達市で愛され育てられてきた古代蓮の里帰りを依頼するために、草津市長の親書を携えて訪ねてきてくれたのです。
蓮は、伊達市と草津市の友好交流10周年を記念し、今年の冬に株分けして里帰りします。草津市で生まれ、富野の皆さんに大切に育てられた蓮が、来春以降、草津市の公園で再び美しい花を咲かせることでしょう。両市の絆がさらに強くなると確信しています。

須田 博行

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