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町史編さん調査余話(65)

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福島県会津坂下町

■旧五十嵐家住宅(1)
旧五十嵐家住宅が昭和46年3月11日に国重要文化財に指定されてから今年で52年が経ちました。昭和43年12月15日に福島県指定文化財になってからも55年が立ちます。
少子高齢化が進む今、正しく若い人達に継承するためにも今一度その重要性について考えたいと思います。
旧五十嵐家住宅を含め、住まい(民家)は暮らしの舞台であり「器」です。民家研究の先駆者今和次郎は、著書『ふるさとのすまい』の中で、日本民俗学の創始者柳田國男から「民家を調べるには生活に触れるようにしなければならない」と指導されたことを書いていますが、当然、暮らしは地域や職業によって違いがあり住まい(民家)にも特徴が見られます。会津には会津の環境に適した特徴となっています。
昭和30年代以降の日本、特に農村部の暮らしの変容は日本の歴史の中でも一大変革期でした。敗戦後、個人主義の浸透や機械化・生活の近代化により伝統的な民家と関係する建築技術や生活文化が衰退し、また、喪失しましたが、その変容が緩やかであった会津には古い民家や伝統的な風俗、習慣が守り伝えられてきました。「会津の御田植祭り」や日本遺産の「会津三十三観音巡り」や郷土料理がその代表であり、会津平野部中堅層農家の典型であり、建築年代も明らかな点から、旧五十嵐家住宅は日本の民家建築の歴史を知る上で重要な民家なのです。

〈訂正〉
3月号「天屋の盆踊り」
「踊れや~ 4・4・7/7・7(誤)⇒4・4・7/7・5(正)
「東山から~ 7・7・7・7(誤)⇒7・7・7・5(正)

問い合わせ:町史編さん室
【電話】83-3010
※中央公民館2階にて『会津坂下町史』を販売しています。
(平日午前8時30分〜午後5時15分)

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