ばんげの未来を耕します
庭の梅の木に青々とした梅がたくさん実っているのを見ると、幼い頃の記憶が蘇ります。新聞紙を引いてドサっと梅を広げると、青くて固い梅だけでなく、熟して黄色くなった梅、大きい傷や虫食いのある梅もありました。ボウンッと瓶に飛び込む梅の音。氷砂糖と交互に重ねて、琥珀色に変化していく様子を毎日楽しみに覗いていたものです。
梅にまつわることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」は、桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らない方が良いですが、梅は無駄な枝を切らないと形が崩れて良い花や実がつかなくなることから「個性に応じた手がけ方が大切」という意味があります。
私の新人時代、仕事で失敗して、落ち込んだことがありました。そんな時、寄り添って支えてくれたのは上司でした。「失敗した経験は将来必ず役に立つ」と、失敗の改善策を一緒に考え、支えてくれました。町長である今、職員の成長を支えることが私の役割だと思っています。職員一人ひとりの多様な考え方や個性を大切にしながら、共に町づくりにまい進していきます。
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