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コラムお元気ですか

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福島県会津若松市

■メディアとの付き合い
市保健師 中林智子
現代は、テレビやスマートフォンなどの電子映像メディア機器(以下、「メディア」)から提供される情報であふれています。このような「情報の洪水」が脳の働きに大きな影響を与えているのを知っていますか。
メディアの利用時間が長いほど、脳は疲弊し、記憶したり思い出したりする認知機能が弱まります。人は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を備えていますが、スマートフォンなどは、ほぼ視覚だけで情報を取得するため疲労がたまりやすいのです。さらに機器の画面から出るブルーライトは、睡眠ホルモンの分泌を妨げることで睡眠不足の原因にもなります。
特に乳幼児期は、言葉が発達する大事な時期であり、この時期におけるメディアの長時間の視聴が言葉の遅れにつながるという報告があります。そのため、市では乳幼児健診で保護者の皆さんにお子さんのメディア利用時間を確認したり、日本小児科医会発行のリーフレット「スマホに子守をさせないで」を配布したりして、乳幼児期のメディア利用に注意を促しています。日本小児科医会の提言を要約すると次の通りです。
(1)2歳まではテレビ・DVDの視聴を控えましょう
(2)授乳中や食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう
(3)1日2時間までを目安に、全てのメディアへ触れる時間を制限することが重要です
(4)子ども部屋にテレビやDVDプレーヤー、パソコンなどを置かないようにしましょう
(5)親子でメディアを上手に利用するルールを決めましょう

メディアに囲まれた現代で、大人も子どもも健やかに過ごすためには「スマートフォンに触れる時間を減らす」「就寝1時間前はデジタル機器を使わない」などの工夫が大切です。この機会に、メディアとの付き合い方を見つめ直してみませんか。

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