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会津若松の中小・小規模企業をもっと元気に―未来会議の取り組み

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福島県会津若松市

「中小企業・小規模企業未来会議(以下、「未来会議」)」では、企業や関係団体など業種の垣根を超えた取り組みが行われています

■市内事業所の大多数を占める中小・小規模企業
市内にある事業所の大多数を占めるのが、中小企業・小規模企業(以下、「企業」)です。企業は地域経済のエンジンであり、地域活力の担い手としての活躍も期待されています。
一方で人口減少や少子高齢化など企業を取り巻く環境は厳しく、こうした状況では、企業自身の努力に加えて地域が一体となって企業を支えていくことが必要です。企業が持続的に発展していくことで、地域の活力も高まり、より豊かなまちになることが期待できます[表1]。

表1 中小・小規模企業振興のイメージ

■始動した「未来会議」
市では、平成31年4月に「中小企業及び小規模企業振興条例」を施行しました。この条例に基づき、企業振興のための継続的な協議の場として始まったのが「会津若松市中小企業・小規模企業未来会議」です。
未来会議は、企業のほかに関係機関や金融機関など多様なメンバーが参加することが特徴で[表2]、企業振興のために、それぞれの立場から情報共有や意見交換をしたり、連携を進めたりしています。今回は、未来会議に参加するメンバーの思いや未来会議からの提案を紹介します。

表2 未来会議の構成員
▽未来会議のコアメンバー
学識経験者:会津大学短期大学部
中小・小規模企業者:次の4団体から推薦を受けた企業
・会津若松商工会議所
・あいづ商工会
・会津青年会議所
・県中小企業家同友会会津支部
関係機関:
・会津若松商工会議所
・あいづ商工会
・県中小企業団体中央会
金融機関:
・会津信用金庫
・会津商工信用組合
市役所:商工課
※コアメンバーのほかに、協議内容によって関係者を招集

■未来会議のコアメンバーに思いを聞きました
▽気兼ねなく話ができる貴重なつながりです
中小・小規模企業者 (株)ルート49代表取締役 遠藤和輝(かずき)さん
未来会議では「2024年問題」や「インボイス制度対応」など自由にテーマを決めて、メンバー同士で気兼ねなく話し合います。多様な意見が聞けて面白いですよ。各業界の動向や地域の経済状況を把握できたり、会議の中だからこそ支援機関にも気軽に相談できたりと未来会議は貴重なつながりだと思っています。最近は未来会議を通して、高校生とも交流できました。学生の意見は刺激になるし、学校も将来を考える学生のために未来会議という窓口ができて良いですよね。9月には未来会議主催でセミナーを開催します。企業の皆さんには、つながりづくりや意見交換の場として気軽に参加して、まずは雰囲気だけでも体験いただければうれしいです。

▽頑張るリーダーを応援します
関係機関 あいづ商工会事務局長 白川浩二さん
頑張る企業を後押しすることが私たちの大きな使命だと思っています。地震があったり、感染症が流行したり…。予測不能な社会で、企業振興のため、いろいろな人と交流できる未来会議という場があるのはかけがえのないことですね。以前に参加した未来会議主催のセミナーでは、交流会での意見交換が面白かった。一生懸命に取り組む人は目が生き生きとしているんですよね。考えやアイデアも自然と研ぎ澄まされていくのだと思います。目の色を変えて「よーし、頑張るぞ」という人がいると、周囲が付いてくるじゃないですか。失敗にひるまず、強い意志で事業に取り組むリーダーが地域にたくさん出てきてほしいと思います。

▽課題や現状を共有し、考えていくことが大切
学識経験者 会津大学短期大学部産業情報学科准教授 木谷(きや)耕平さん
未来会議は参加者が本音を率直に言える場所です。これは成果物を求められていないからできること。他業種の人と自由に意見交換できる場はそう多くないと思いますし、市が行う会議で、こうした場があるのは貴重ですよね。きっとその場で明確な答えは出ないんですが、他業種が集まり、それぞれが抱える悩みや課題、まちの現状などを共有し、これからどうしていくかを考えていくことこそが大切なんです。会議の話し合いで出た意見が、コアメンバー内だけでとどまらずに、さらに地域内にも広がり、影響力をもってくるようになれば…。未来会議の役割も、これからもっと発展していくんだろうなと思います。

問合せ:商工課
【電話】39-1252

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