会津若松市長 室井照平
明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類相当から5類感染症へ移行し、さまざまな催しが再開されるなど、明るい兆しが見えた一年でありました。一方で、急激な物価高騰などが多方面に大きな影響を及ぼしました。そのような中においても、市民の皆さんには、市政運営にご理解とご協力を賜り、心より感謝を申し上げます。
本年も、社会情勢の変化に柔軟に対応しながら、市民の皆さんの参画と協働のもと、活力と魅力あるまちづくりに取り組んでまいります。
■スマートシティ会津若松の深化・発展
約10年にわたり進めてきたスマートシティの取り組みでは、市内の消費喚起と地元事業者の応援のため、デジタル地域通貨「会津コイン」を活用した「プレミアムポイント」をはじめとする、さまざまな事業を行いました。今後も、会津大学や地域企業などとのさらなる連携の強化により、効率的で利便性の高いまちを目指してまいります。
■将来にわたり安心して暮らせる地域社会をつくるために
子ども・子育て支援は、地域が一体となって子育てを支えるやさしい社会を目指し、子育て世代のさまざまな不安に寄り添った、きめ細かな支援を行ってまいります。また、学校教育では、子どもたちの確かな学力や多様な能力の向上を図るとともに、地域総ぐるみで子どもたちの成長と学びを支える環境づくりを推進してまいります。
そして、子どもから大人まで多様な皆さんがいきいきと社会参加し、世代を超えて互いに支え合い、誰もが安心して暮らすことができる地域社会を目指して取り組んでまいります。
■地域経済を守るために
コロナ禍を経て回復傾向にある観光は、昨年4月に天守閣をリニューアルした鶴ケ城を核とし、史跡や名会津若松市長・室井照平勝などの文化財を活(い)かしたまちなみの整備により、まちなかへの誘客を図ります。また、会津地域や近隣自治体との連携による広域観光を推進し、インバウンドを含めた観光客のさらなる増加につなげてまいります。
■若者の雇用機会の創出と地元への定着を目指して
地元企業の魅力発信に努めるとともに、ICT(情報通信技術)や既存産業、地域資源を活用した仕事づくり、さらには、新たな工業団地の整備や本市独自の新規就農支援、起業支援の充実などにより、雇用の拡大を目指してまいります。
■にぎわいと活気の創出に向けたまちの拠点づくり
令和7年度の供用開始に向けて、市役所新庁舎の建築工事を進めております。また、県立病院跡地は、子どもの屋内遊び場を中心とした、子育て支援や多世代交流のための機能のほか、民間による集客施設の整備に向けて、着実に取り組みを進めてまいります。さらに、会津若松駅前の基盤整備は、関係事業者と連携を図りながら、駅及び駅周辺施設の利用者などの安全性と利便性の向上に向けた取り組みを進めてまいります。
■喫緊かつ最重要課題である少子化・人口減少対策
これまで、移住・定住の促進に向けた各種支援金の交付や、新婚世帯に対する補助金の交付、婚活や結婚を考えている人向けの各種イベントの開催など、さまざまな支援の充実を図ってきたところであり、本年においても、引き続き重点的に取り組んでまいります。
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