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コラムお元気ですか

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福島県会津若松市

■冬の運動不足に注意
市保健師 大竹春香
雪の心配をしなくてはならない季節がやってきました。「冬は、運動の機会が減ってしまう」という人も多いのではないでしょうか。生活習慣病や筋力・持久力低下の予防のために、雪や寒さに影響を受けない場所での継続的な運動を行いましょう。
市の特定健康診査の結果では、「日常生活で歩行または同程度の運動を1日1時間以上実施している人」、「30分以上の運動を週2回以上実施している人」の割合は例年3割から4割にとどまっており、半数以上の人が「運動習慣がない」という状況です。オーストラリアの調査によると、日本人の平均的な座位時間は約7時間で、調査の対象となった国の中では最も長かったそうです。また、日本人の死亡を招く危険因子について、運動不足は喫煙、高血圧に次いで第3位です。
健康維持のためにどれくらい体を動かす必要があるのでしょうか。国の目標では、「歩行またはそれと同等以上の身体活動」を成人は60分以上、高齢者は40分以上行うことが推奨されています。また、成人は「息が弾み汗をかく程度の運動」を週に1時間以上、高齢者は何らかの運動(筋力トレーニングや柔軟運動など)を週に2、3回行うことが勧められています。
とはいえ、まとまった運動時間をとれない人も多いと思います。運動はすきま時間に細切れで複数回行うことでも効果があります。例えば、座りっぱなしの姿勢から30分に1回は立って動くだけでも、血液や心臓に良い影響があるといわれています。運動習慣が全く無い人でも、毎日の積み重ねで動ける体に近づいていきます。運動を始めるのは、いつになっても遅くありません。通院中の病気がある人は、医師などに運動の可否を確認してから始めましょう。今より10分多く動く「プラス10」から始めてみませんか。

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