会津図書館では貴重な所蔵資料をデジタル化して公開しています。その中から懐かしい風景などを紹介します。
■今回、紹介するのは「会津図書館」
若松市制が施行された翌年の1900(明治33)年、市民の間では共立図書館設立を望む声が上がっていました。そこで、民間団体・会津漆園会(しつえんかい)により組織された会津図書館共立会は、全国の会津出身者から寄付金を集めたり、寄贈図書を収集したりと、図書館の設立に尽力します。集めた寄付金や市の補助金などを使って栄町旧馬場口(現在の栄町)に敷地を購入し、木造平屋建ての図書館舎と土蔵二階建ての書庫を建設後、市に寄付しました。3年後の1903(明治36)年7月に文部省(現在の文部科学省)から設立が認可され、1904(明治37)年2月11日に「若松市立会津図書館」として開館しました。
会津図書館は、市立図書館として認可を受けた日本初の図書館で、今年で開館120周年を迎えました。開館時の蔵書数はわずか4,039冊(うち洋書643冊)で、その後、蔵書数や利用者数の増加に伴い、増築や移転などを経て、現在は生涯学習総合センター2階にあります。
問合せ:会津図書館
【電話】22-4711
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