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自治体の皆さまへ

あの時のご恩を被災地へ 職員派遣のご報告

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福島県南相馬市

3月11日で、東日本大震災から13年が経ちました。そして1月1日の令和6年能登半島地震の発生から間もなく3カ月が過ぎようとしています。新聞やテレビなどを通じて届く被災地の被害状況に、東日本大震災当時の記憶を重ねた方もいたことでしょう。
本市は震災発生後、国内外から数多くの支援を頂きました。令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた、石川県の七尾市と中能登町も、温かい支援を寄せてくださった自治体です。市は震災で受けたご恩をお返しするため、震災時の経験を基にさまざまな支援活動を行ってきました。
市民の皆様へ、本市の支援状況をご報告します。

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今回の地震で犠牲となられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地域の1日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

◆被害状況(石川県発表3月5日14時現在)
▽七尾市 震度6強
死者5人、負傷者3人、全壊・半壊・一部損壊1万5710棟

▽中能登町 震度6弱
負傷者2人、全壊49棟、半壊736棟、一部損壊2362棟

◆地震発生から現在まで
○1月1日
16時10分ごろ、能登地方を震源とするマグニチュード7・6の「令和6年能登半島地震」が発生。危機管理課の職員らが登庁し、情報収集を開始。津波警報が発令された自治体や、東日本大震災で支援を受けた自治体などへ支援の用意があることを連絡するものの、七尾市など連絡の取れない自治体があった。

○1月2日
新潟県と富山県の大半の自治体から「支援の必要はない」との連絡が入る。一方で、連絡の取れた七尾市と中能登町からは反応が薄く、特に七尾市から被害が大きいとの一報から、要請を待たずに先遣隊の派遣を決断。職員3人が支援物資とともに七尾市方面へ出発、約11時間かけて富山県砺波市まで到達する。

○1月3日
先遣隊が七尾市役所に到着、支援物資の受け渡しを行う。状況を把握するため、七尾市災害対策本部に立ち会うほか国や県等の支援チームと意見交換を行う。避難所や物資の受け入れ場所など現地を確認し、本市へ状況を報告。

○1月4日
先遣隊の報告を踏まえて、第二陣派遣隊6人(災対本部支援3人、給水支援3人)と給水車が出発。また、物資支援の要請があった糸魚川市へブルーシート200枚を発送。南相馬市内では義援金への協力を募る募金箱を設置。

○1月6日
南相馬市内において、休日にも関わらず募金を希望する市民が多数いたことから、連休中も義援金の受け付けを決定(現在は平日のみの設置)。七尾市へ本市の支援物資が到着。

○1月9日
第三陣派遣隊6人が出発。以降、2月14日まで計9陣(職員44人)を七尾市へ派遣。

○1月11日~14日
中能登町より、り災調査などに関する人的支援の要請があり、12日に先遣隊3人が中能登町に向けて出発。七尾市へ派遣する6人のうち2人を、14日から中能登町のり災調査支援班として派遣することを決定。

○1月19日
中能登町へ派遣隊2人が出発。以降、2月14日まで計5陣(職員13人)を中能登町へ派遣。

◆現地での主な支援活動
本市は、東日本大震災と福島第一原発事故、令和元年台風や福島県沖地震など多くの災害を経験しています。物資の支援に加えて、本市が被災した実体験を基に、支援を行いました。市民の皆様の思いものせて精一杯活動しました。
今回の支援を通じて、本市でも災害時に生かすことができる気付きがありました。今後の災害対応に生かしてまいります。

▽震災対応への各種提言
実際に被災した経験がないと、震災対応がどう推移するか、生活再建に向けた支援制度がどのようにつながっているのか、先を見通すことは困難です。七尾市では災対本部にオブザーバー出席するなどし、震災での経験、そこから学んだ注意点や対応などを具体的に提言しました。中能登町ではり災調査(二次調査)のマニュアル作成と実際の調査を担いました。

▽支援物資の受け入れ態勢の再構築支援
七尾市では、物資を受け入れる予定だった施設も避難所として避難者を受け入れたために、物資を集中的に受け入れる拠点がなくなっていました。ほかの支援自治体や物流業者と協議を進め、物資が効率的に受け入れられるよう体制を立て直しました。

▽り災判定ごとに支援制度が分かる一覧表の共有
市民に速やかに分かりやすく支援制度を周知するため、本市で実際に使用した、支援制度が一目で分かるチラシをひな型として提供しました。実際に七尾市版、中能登町版の資料が市民・町民に提供されました。

◆義援金へご協力を
市は1月4日から募金箱を設置し、市民の皆様へ募金のご協力をお願いしてきました。これまで寄せていただいた義援金は3月4日現在で計599万5452円となりました。ご協力ありがとうございました。義援金は、日本赤十字社を通じて被災地で苦しんでいる方々の生活支援に役立てられます。
復旧と復興には長い年月がかかります。引き続き、被災した方の生活再建に向けて、義援金へのご協力をよろしくお願いいたします。
設置先:
・市役所本庁舎総合案内
・小高区役所
・鹿島区役所
・市立総合病院

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